OpenSocial APIに対応したSNSエンジン「OpenPNE3.0」リリース

手嶋屋が中心となって開発しているオープンソースのSNSエンジン「OpenPNE」の最新版「OpenPNE3.0」がリリースされた。API経由でコア機能にアクセスするアーキテクチャとなり、外部サービスとの連携にGoogleのOpenSocial APIをまず選択した。

» 2009年01月28日 06時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 手嶋屋が中心となって開発しているオープンソースのSNSエンジン「OpenPNE」の最新版「OpenPNE3.0」がリリースされた。メジャーリリースとしては約2年9カ月ぶり。OpenPNEの2.x系も当面は並行してリリースされる予定で、同バージョンは最新開発版として提供されている。ライセンスはApache License 2.0。

 最新版はPHPフレームワーク「symfony」を用いて開発され、コアとなる部分の機能と、日記や掲示板、アルバムなどの各機能を「OpenPNE Applications」として分離した。これにより、個別部分の開発のみで新サービスを追加できる。手嶋屋でも今後、PayPalの決済アプリケーションなどを提供予定。

OpenPNE 3.0構成図 OpenPNE 3.0構成図

 コア部分のアクセスは「OpenPNE Plugin API」「OpenPNE Web API」といったAPI群によって行われる。また、Googleが提供するソーシャルアプリケーション開発向けAPI「OpenSocial API」にも対応し、SNSが持つデータを利用したサービスの開発などを容易にしている。

 日本語以外の言語は、辞書ファイルの追加によって拡張できる。今後、英語と中国語の辞書ファイルが追加される予定。手嶋屋では数カ月から半年以内に企業向けにグループウェア機能などを備える「OpenPNE Office」の提供を開始する予定。

 Subversionレポジトリからチェックアウトするコマンドは以下のとおり。

svn checkout https://trac.openpne.jp/svn/OpenPNE3/tags/OpenPNE-3.0.0


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