Microsoft、Webコンテンツセキュリティ技術「Web Sandbox」をオープンソースに

Microsoftはフレームワーク/ランタイムプロジェクトの「Web Sandbox」をオープンソースで公開した。JavaScriptをサポートするWebブラウザで動作する。

» 2009年01月29日 19時12分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 米Microsoftは米国時間の1月26日、Webコンテンツのセキュリティプロジェクト「Web Sandbox」をオープンソースとしてリリースした。ライセンスは、Apache License 2.0。同社Live Labsのプロジェクトページからダウンロードできる。

 Web Sandboxは、現在のWebプラットフォームの限界に挑戦することを目的に開始したフレームワーク/ランタイムプロジェクトで、安全性、隔離、サービス品質、拡張などにフォーカスする。2008年秋に開催した自社イベント「Professional Developers Conference 2008」にて同プロジェクトを発表していた。

 JavaScript(ECMA-262 3rd Edition)をサポートするWebブラウザで動作する。アドオンや変更を加えることなく、ほとんどのWebブラウザと同様の機能を提供するという。セキュリティのほかにも、一貫性のあるW3C DOM(Document Object Model)サポートを提供する。

 MicrosoftはApache Software Foundation(ASF)に加盟しているが、Web SandboxはASFのプロジェクトではない。Microsoftの開発者は今回のソースコード公開について発表したブログPort25で、オープンソースプロジェクトにすることで、スクリプトフレームワークとしてオープンで相互運用性のある標準を推進し、Web Sandboxの採用を広げたいとしている。

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