Microsoftはフレームワーク/ランタイムプロジェクトの「Web Sandbox」をオープンソースで公開した。JavaScriptをサポートするWebブラウザで動作する。
米Microsoftは米国時間の1月26日、Webコンテンツのセキュリティプロジェクト「Web Sandbox」をオープンソースとしてリリースした。ライセンスは、Apache License 2.0。同社Live Labsのプロジェクトページからダウンロードできる。
Web Sandboxは、現在のWebプラットフォームの限界に挑戦することを目的に開始したフレームワーク/ランタイムプロジェクトで、安全性、隔離、サービス品質、拡張などにフォーカスする。2008年秋に開催した自社イベント「Professional Developers Conference 2008」にて同プロジェクトを発表していた。
JavaScript(ECMA-262 3rd Edition)をサポートするWebブラウザで動作する。アドオンや変更を加えることなく、ほとんどのWebブラウザと同様の機能を提供するという。セキュリティのほかにも、一貫性のあるW3C DOM(Document Object Model)サポートを提供する。
MicrosoftはApache Software Foundation(ASF)に加盟しているが、Web SandboxはASFのプロジェクトではない。Microsoftの開発者は今回のソースコード公開について発表したブログPort25で、オープンソースプロジェクトにすることで、スクリプトフレームワークとしてオープンで相互運用性のある標準を推進し、Web Sandboxの採用を広げたいとしている。
Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.