Javaベースの音声認識エンジン「Sphinx-4 1.0」β2が公開

XMLなしに音声レコグナイザーを設定できるAPIを導入し、JavaSoundのサポートも強化したJavaベースの音声認識エンジン「Sphinx-4 1.0」のβ2が公開された。

» 2009年02月09日 17時06分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 Sun Microsystemsは2月8日、カーネギー・メロン大学のSphinxグループなどと共同で開発を進めているJavaベースの音声認識エンジン「Sphinx-4 1.0」β2をリリースした。プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。

 Sphinx-4は、カーネギー・メロン大学が米国防高等研究計画局(DARPA)の支援を受けて開発した音声認識技術プロジェクトを土台としたもの。現在、Sun、三菱電機の米国研究所Mitsubishi Electric Research Laboratories(MERL)、米HPと共同で開発が進められている。

 Sphinx-4はJavaで作成されており、BSD Lincenseの下で公開されている。オープンソースのツールやリソースを集めたもので、柔軟性を特徴とする。開発者はこれを利用して音声認識システムを構築できる。32ビットWindows(NT/2000/XP)、Solaris、Linux、UNIX、Mac OS Xなどをサポート。「Java 2 SDK, Standard Edition(J2SE) 5.0」、「Ant 1.6.0」、必要に応じてバージョン管理ツール(Subversion)が必要。

 最新版では、設定システムを堅牢にし、性能と安定性を強化した。Java5対応を強化し、XMLなしに音声レコグナイザーを設定できる新APIを導入、コアAPIも整理した。そのほか、音声検出の改善とバグ修正により抽出機能を強化、JavaSoundのサポートも強化されている。

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