スパム流通量が急増、Twitterでは偽のつぶやきが氾濫

McAfeeが第2四半期のセキュリティ動向報告書を発表。スパムやボットネットが氾濫する現状と、その背景について分析している。

» 2009年07月30日 09時29分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業の米McAfeeは、第2四半期(4〜6月期)のセキュリティ動向報告書を発表し、スパムメールの流通量が3月以来、141%の大幅増を記録したと伝えた。

 スパム送信に使われるボットネットに感染したコンピュータは1400万台を超え、前期を16%上回る伸び率を示した。スパムの流通量は、スパムの大量送信に加担していた悪質なISPが2008年10月に摘発されて一時減少に転じていたが、ボットネット感染の増加により、再び以前の水準に戻ったという。ほかにもWindowsの自動実行機能(AutoRun)を悪用してUSBメモリなどから感染するAutoRunマルウェアが猛威を振るった。

 ボットネットが氾濫する背景には、マルウェアがサービスとして提供されるようになった現状があるとMcAfeeは分析する。トロイの木馬を簡単に作成できてしまうプログラムの「Zeus」が出回るなど、マルウェアはますます簡単に作成・管理できるようになっているという。

 4〜6月はマイクロブログのTwitterを狙ったスパム/マルウェア攻撃も相次いだ。「Mikeey」や「Koobface」といったマルウェアの亜種が次々に現れて勝手に「つぶやき」を投稿し、URL短縮サービスが悪用されたり、有名人のTwitterアカウントがハッキングされるなどの騒ぎが起きている。大手SNSのFacebookやMySpaceにスパムを投稿し、Koobfaceなどのマルウェアに感染させる手口も引き続き横行している。

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