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Weekly Memo:SIerが進むべきクラウドビジネスの方向性 (1/2)

このところ相次いでさまざまなクラウドサービスが登場しているが、これまで顧客のシステムを構築してきたSIerはクラウドビジネスにどう取り組めばよいのか。


市場拡大への期待が高まるクラウドサービス

 日本IBMが先週30日、ITリソースを従量制で貸し出す企業向けサービス「IBMマネージド・クラウド・コンピューティング・サービス(IBM MCCS)」を、10月中旬に開始すると発表した。

 新サービスは、同社のデータセンター内に構築したクラウドコンピューティング環境から、サーバやストレージなどのITリソースをネットワーク経由で提供。これにより、顧客はITリソースを自前で持つ必要がなくなる。

 同社で用意するITリソースには仮想化技術を活用し、物理的なサーバやストレージを論理的に分割して使用するため、複数の企業や業務に対して効率よくクラウドサービスを提供できるとしている。

 新サービスのさらに詳しい内容については、すでに報道されているので関連記事などを参照いただくとして、これまでさまざまな形態のクラウドサービスを投入してきた同社にとっては、企業向けの「パブリッククラウド」におけるIaaS(Infrastructure as a Service)サービスを強化した格好となる。

 日本IBMをはじめとして、このところ有力ITベンダーから相次いでさまざまなクラウドサービスが発表されている。経済環境の悪化で企業のIT投資が落ち込む中、初期投資の抑制につながるクラウドサービスの需要が、今後ますます高まるとみられているからだ。

 調査会社のIDC Japanが先頃発表したクラウドサービス(SaaS/XaaS)の国内市場規模予測によると、2009年は前年比20.8%増の596億円となり、2013年には1521億円(2008年比3.1倍)に拡大する見通しだ。

 同調査では、国内におけるSaaS/XaaS市場を、SaaS(Software as a Service)、PaaS (Platform as a Service)、IaaSに分類。セグメントごとに状況や動向を分析し、2013年までの市場規模を予測。2008年から2013年までの年間平均成長率は25.2%とみている。

 ただし、IDC Japanは「クラウドサービスに対するユーザー企業の認知度は確実に高まっている。しかし、サービスの中身を具体的に理解している企業はまだ少なく、ITベンダーの期待と需要動向は必ずしも一致していない。ベンダーがクラウドサービス事業を成功させるためには、可用性、性能、機能といった課題や制限を明らかにし、効率的な活用方法を明示するとともに、総合的な評価によって優位性を示すことが重要だ」とも指摘している。

weekly0803zu1.jpg 国内SaaS/XaaS市場の投資額予測(出典:IDC Japan)
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