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» 2009年09月16日 08時00分 UPDATE

企業とTwitterの向き合い方:Twitterを使っているのは誰なのか (1/2)

Twitterの流行に伴い、マーケティングやプロモーションにTwitterを使う企業が出始めている。本連載では4回にわたり、企業のTwitter活用法を取り上げる。まずはTwitterユーザーの実態を明らかにしよう。

[小林啓倫,ITmedia]

 Twitterはマーケティングや製品のプロモーションに使えるのか――。こんな質問を受けた経験のある企業のマーケティング担当者も多いのではないだろうか。Twitterの流行は瞬く間に拡大し、新聞やテレビでも取り上げられている。それに伴い、Twitterの公式アカウントを取得して情報を配信したり、ユニークな使い方で話題を集めたりする企業も出始めている。

 140文字のメッセージを投稿するだけのサービスであるTwitterは、企業にとってどれだけ有用になるのか。本連載では4回にわたり、マーケティング手法としてのTwitterの可能性を考える。企業の広報や宣伝とTwitterがどうかかわっていくのかについて、事例も踏まえながら検証してみたい。

Twitterを使っているのは誰か

 流行しているとはいえ、TwitterはYahoo!やGoogleと肩を並べるような存在ではない。日本ではまだ知名度が低く、ユーザー層にも偏りがある。どれだけ大きな網を持っていても、近所の小川で大漁が見込めないのと同じように、企業がいくら情報を発信しても、Twitterに情報を届ける対象がそこにいなければ意味がない。正しい認識で企業がTwitterをマーケティングに生かすために、今、誰がTwitterを使っているのかを確認しておこう。

ユーザー数は何人?

 米調査会社comScoreによると、全世界のTwitterのユーザー数(ユニークビジター数)は6月時点で4450万人である。前年同月比で見ると約1460%の増加であり、急成長を遂げている様子が伺える。

 では、その中に日本人のユーザーはどれだけいるのだろうか。ネットレイティングスが6月に公表した調査では、家庭と職場からTwitterを使っているユニークユーザー数は78万3000人である。こちらは2009年1月と比べて半年で約300%成長しており、国内でも着実にユーザーが増えている。

 しかし、ほかのWebサービスと比べると、78万人という数そのものは少ない。ビデオリサーチインタラクティブの調査によると、6月のmixiのユニークユーザー数(家庭PCからのアクセスのみ)は462万人、ニコニコ動画は545万人だった。

 また、Twitterは投稿や閲覧用のアプリケーション「Twitterクライアント」経由での利用が多く、Webのユニークユーザーだけ実際のユーザー規模を測ることは難しい。現時点ではTwitterの強みが「ユーザー数」であるとは言い切れない。

 また、78万人の中にはアカウントを登録したものの、現在はTwitter使っていないユーザーも一定数存在するし、スパムやボット(プログラムによって機械的にメッセージを投稿するアカウント)も含まれている。

 実際、ハーバード大学ビジネススクールが発表した調査結果では、Twitterユーザーのアクティブ率に対して疑問が投げ掛けられている。この調査では、(1)調査対象となったTwitterのメッセージの90%以上はわずか10%のユーザーから発信によるもの、(2)ユーザー数の半数以上が74日間につき1回未満しかメッセージを発信していない――ことが明らかになっている。

 将来の成長を見越し、Twitterマーケティングに参入しようとしている企業は、公表されているユーザー数がそのまま潜在顧客になり得ると考えない方がいい。仮にテレビコマーシャルのような宣伝効果を求めているのなら、Twitter以外の手段を検討することをお勧めする。

ワンポイント・アドバイス

Twitterは専用クライアントを始めとした外部サービスが充実しており、公式サイトをつかわなくてもメッセージを投稿・閲覧できる。ソーシャルメディアを専門とする調査会社のSysomosが行った調査によると、Twitterに投稿されるメッセージの半数以上が「Twitter.com」以外の経路を通っていることが明らかになっている。企業がTwitterを使ったマーケティングに参入した場合、公式サイトへの訪問者数やページビューだけを使った効果測定では、判断ミスにつながってしまうので注意が必要だ。


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