Appleは、「Max OS X」向けの「ZFS」を開発するオープンソースプロジェクトを閉鎖した。Sunを買収する計画を発表している米Oracleが「btrfs」を開発していることから、ZFSの開発を継続しないと予想されることが影響したとみられる。
米Appleが10月23日付で「Max OS X」向けの「ZFS」を開発するオープンソースプロジェクトを閉鎖した。プロジェクトのサイトには理由は公開されておらず、間もなくメーリングリストとレポジトリを削除する、と記している。
Apple は「Mac OS 8.1」からファイルシステムとして「HFS+」を採用しているが、2007年より、米Sun Microsystemsで開発されたファイルシステムZFSを自社OSでサポートするための開発作業を進めていた。Appleは「Mac OS X 10.5 Server」でZFSをサポートしたため、一部でデフォルトのファイルシステムに採用されると予想されたこともあった。先にリリースした「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」では、ZFSは採用されていなかった。
AppleのMac OS Forgeのプロジェクトページには、開発打ち切りの理由は明記されておらず、「ZFSプロジェクトは停止となった。メーリングリストとレポジトリを間もなく削除する」とだけ記している。
開発打ち切りの背景として、Sunを買収する計画を発表している米Oracleが「btrfs」を開発していることから、ZFSの開発を継続しないと予想されることが影響したとみられる。ZFSをめぐっては、米NetAppがSunを相手取って特許侵害訴訟を起こしている。
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