大企業名を使い分ける不審な請求メール、18日から多数流通か

セキュリティ企業のG Data Softwareは、11月18日から複数の大企業をかたった不審な請求メールが多数出回っていると警告した。

» 2009年11月20日 12時54分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のG Data Softwareは11月20日、複数の大企業をかたった不審な請求メールが多数出回っているとして注意を呼び掛けた。メールにはトロイの木馬が添付されているという。

 同社によると、「payment request from ●●(●●は企業名)」という件名が付いた不審なメールが18日未明から大量に出回っている。悪用された企業名はMicrosoftやCitrix、Yahoo!、NovellなどのIT系企業のほか、Coca-ColaやDelta Air Lines、NBC Universal、Starbucksなど非IT系企業も多数に上る。

不審メールの例(G Data Softwareより)

 メールには「module.zip」というファイルが添付され、本文で格納している実行ファイルを使用するよう指示している。中身はファイルクレジットカード番号やオンラインバンキングのログインデータを盗み出すトロイの木馬で、実行してしまうとトロイの木馬がウクライナと米国にあるサーバにデータを転送し、さらに別のマルウェアをダウンロードするという。

 同社ではトロイの木馬の亜種が多数出回る恐れもあり、ウイルス対策ソフトを常に最新の状態にして備えてほしいとアドバイスしている。

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