スパムは10年間で8%から90%に、Symantecが動向報告

ゲイツ会長の予想とは裏腹に過去10年でスパム流通量は増え続け、2009年に出回ったスパムは40兆通を超えた。

» 2010年01月14日 08時08分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業の米Symantecは1月13日のブログで、2000年から2009年にかけてのスパムメールの動向を振り返り、全電子メールに占めるスパムの割合は2000年には8%足らずだったのが、現在では90%近くを占めるようになったと報告した。

 Microsoftのビル・ゲイツ会長は2004年、「2年以内にスパムは全滅する」と公言したが、その後も流通量は増え続け、2009年5月には全メールに占める割合が過去最高の95%に到達。同年中に出回ったスパムは40兆通を超えた。

 スパムの増加は企業にも悪影響を与えており、スパム対策にかかるコストは世界で1300億ドル、米国だけで420億ドルに上るとの推計も紹介している。

 内容もHTMLスパム、フィッシング詐欺スパム、画像スパム、PDFスパムなどさまざまな手口が使われるようになり、2010年以降はさらに高度化、ターゲット化の傾向が強まるとSymantecは予想。組織もコンシューマーもスパム対策のための最新技術導入が緊急課題になると指摘した。

 これとは別にSymantecは、2009年12月のスパムメール動向に関する月例報告書を発表し、スパム発信地域のシフト傾向や、スパム1通当たりのサイズの変化などについて伝えている。

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