銀行サイトのパスワード、7割強が使い回し

オンラインバンキングサイト用のパスワードやユーザーネームを別のサイトにも使い回しているユーザーに、セキュリティ企業が警告した。

» 2010年02月03日 14時06分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のTrusteerは2月2日、オンラインバンキングサイトのパスワード利用に関する実態調査報告をまとめ、銀行サイト用のパスワードをほかのサイトにも使い回しているユーザーが大多数を占めることが分かったと発表した。

 この調査は金融機関サイト向けのブラウザセキュリティサービスRapportを利用している北米と欧州のユーザー約400万人のサンプルを対象に実施した。

 その結果、オンラインバンキングサイトで使っているパスワードを金融機関以外のサイトにも使い回しているユーザーは73%に上ることが判明。さらに、パスワードだけでなく、ユーザーネームとパスワードの両方を使い回しているユーザーも47%を占めた。

 WebメールやSNSなど、銀行サイトに比べてセキュリティの弱いサイトにも同じパスワードやユーザーネームを使っている場合、こうしたサイトから流出したログイン情報が、銀行サイトへのログインに利用されてしまう恐れがあるとTrusteerは警告する。

 ユーザーは銀行などの金融機関サイトに利用するパスワードと、金融機関以外のサイトに利用するパスワードを使い分けた方がいいと同社は忠告している。

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