偽ウイルス対策ソフトは過去2年で660%増加し、3億ドルもの被害が発生しているという。
マカフィーは3月9日、スケアウェアと呼ばれる偽ウイルス対策ソフトによる詐欺攻撃の脅威が高まっているとして、コンピュータユーザーなどへ警告を発した。
スケアウェアは、世界的に猛威をふるっている巧妙なサイバー犯罪の1つ。ユーザーのマシン上でポップアップなどを突然表示して、マルウェアに感染していると偽の警告を出す。駆除するためには有償版の購入が必要だとユーザーに迫り、金銭を支払うように要求する。
同社によると、スケアウェアの種類は過去2年で660%増加し、報告された事件も過去1年間で400%増加した。だまされたユーザーが攻撃者に支払ってしまった金額は3億ドル以上になるとみられ、ある組織では1年間で400万人のユーザーから1億8000万ドルを荒稼ぎしていた可能性があるという。
サイバー犯罪者は以前よりも巧妙な手口を使うようになり、PCに極めて精通しているユーザーであっても、こうしたオンライン詐欺の被害に遭う可能性があると、同社では警戒を呼び掛けている。
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