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» 2010年05月13日 11時30分 UPDATE

ドジっ娘リーダー奮闘記:トラ・トラ・トラで攻めていけ? (1/2)

組織の発展には攻めの姿勢が必要です。では攻めとはどういう行動を指すのかを、しんこちゃん&春美ちゃんの新米リーダーとともに考えましょう。

[小俣光之,ITmedia]

 新米リーダーしんこちゃんが仕事の合間にリフレッシュルームに行くと、先日チームに加わった年上メンバーの上田さんと門田君が自動販売機の前で話しこんでいました。その様子が少し気になったしんこちゃんは、悪いとは思いながら2人の会話を盗み聞きしてしまいました。

イラスト:本橋ゆうこ 春美ちゃん、さえてるー! イラスト:本橋ゆうこ

門田君 早いもので、上田さんがわたしたちのチームに参加されて1カ月ですね。もう慣れましたか?

上田さん おかげさまで仕事はボチボチこなせるようになりました。でも実は、しんこリーダーや輩田さんが「攻めろ、チャレンジしろ」としょっちゅうハッパをかけてくださるのがちょっと重荷なんですよ。攻めるどころか目の前の仕事の山をこなすことで精いっぱいなもので。

門田君 営業なら新規顧客の開拓やキャンペーン企画など、攻める方法はいろいろありますけれど、われわれシステム開発はそう簡単に攻めることなんて見つかりませんからね。

上田さん いやいや、門田さんみたいな技術マニアでしたら、新しい技術を見つけたり新規事業を立案したりできるじゃないですか。でもわたしは凡人ですから、新しいことよりも、同じように開発作業を繰り返す方が得意なんですよ。

門田君 なるほど。だから頭ごなしに「攻めろ、チャレンジしろ」とばかり言われると、疲れちゃうんですね。

上田さん はい……。

 上田さんの様子が心配になったしんこちゃんはいったんその場を立ち去り、同志でありライバルでもある春美ちゃんに相談することにしました。「ねえ、春美ちゃん。こんなことがあったんだけど、どう思う?」

春美ちゃん やだー! しんこったら、なんでそこで上田さんに回し蹴りしなかったの? 攻めやチャレンジの気持ちを持たずに仕事するなんて、惰性で働いているようなものじゃないの。そんな姿勢が駄目なのは当たり前でしょう?

しんこちゃん それはそうなんだけど……。でも、でもでも、上田さんは真面目に仕事に取り組んでいるし、わたしにとって大切なメンバーなのよ。せっかくまじめにやってくれているのに、これ以上あおって精神的に疲れさせてしまうのは、何だか心苦しいのよ。

春美ちゃん まったく、もう。しんこはそういうところが駄目なのよ。メンバーのケツをひっぱたいてでもやる気を出させるのがリーダーの役目でしょ。ぬるま湯は駄目、ビシビシーッと行くべきよ!

しんこちゃん そうかなあ、わたしはそうとは思えないんだけど……。

春美ちゃん あー、イライラする! なんでそんなに煮えきらないのよ。しょうがない、輩田さんに白黒はっきりしてもらいましょう!

 しんこちゃんと春美ちゃんは、先輩リーダーの輩田さんに相談することにしました。「輩田さん。こんなことがあったのですけれど、どう思われますか?」

輩田さん なるほどね、背景は良く分かった。しんこちゃんも春美ちゃんもどちらも正しいよ。

しんこちゃん どちらも? それ、どういうことですか?

輩田さん きみたちは「攻める、チャレンジする=新しいことを始める」だと思っているんじゃないかい? でもね、それだけが攻めじゃないんだ。

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