マルウェア作者が既存のマルウェアに手を加えて使い回すケースが増えているという。
セキュリティ企業の米McAfeeは7月7日、今年上半期のマルウェア出現状況を総括し、この期間だけで1000万種類のサンプルが同社のデータベースに加わったと伝えた。
1日当たりに換算すると、マルウェアサンプルの追加件数は約5万4800種類になるという。2009年上半期が840万、同年下半期が860万だったことと比較しても、マルウェアの流通量が増加の一途をたどっていることがうかがえる。
ただしマルウェアを種類別に見ると、作者側が既存のマルウェアに手を加えて使い回すケースが2008年に比べて増えたという。例えばKoobfaceの亜種が1カ月で1万種類以上出現することも珍しくないという。
「これは既存のマルウェアが現在でも通用するため、新しいものをわざわざ作る必要がないからだ」とMcAfeeは分析している。
企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.