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» 2010年07月26日 08時15分 UPDATE

Weekly Memo:業務プロセス管理へのIT活用は進むか (1/2)

日本オラクルとSAPジャパンが先週、業務プロセス管理(BPM)分野で新たな取り組みを始めた。両社の発表を機に、BPMへのIT活用における課題を探ってみた。

[松岡功,ITmedia]

業務の生産性を向上させるBPM

 日本オラクルとSAPジャパンが先週、相次いで業務プロセス管理(以下、BPM)分野での新たな取り組みを発表した。この分野で最有力を競う両社が同じタイミングで新たな動きをみせたのは、単なる偶然ではないだろう。

 BPMの重要性は叫ばれて久しいが、BPMへのIT活用はまだまだこれからとの見方もある。そこにはどんな課題があるのか。本コラムでBPMをテーマにするのは初めてなので、まずはBPMの勘所について説明しておきたい。

 BPMは、業務の流れ(プロセス)を単位ごとに分析・整理することによって問題点を見いだし、最適な作業の仕方を模索する業務管理手法である。もう一段階ブレイクダウンして、業務プロセスとは、一連の細かなプロセスがかかわり合って形成している流れのことである。

 BPMはこの個々のプロセスについて、効率化や統廃合といった改善ができる。BPMを導入すれば、作業における人的ミスが低減され、プロセスの迅速化が図れるようになる。さらに新しいプロセスを取り入れる際には、前後のプロセスへの悪影響を最小限に抑えることが可能となる。

 大きな特徴は、管理と改善が1回限りで終わるのではなく、一定のサイクルを回しながら常に最善を追い求めて業務改善を図り、業務の生産性を向上させていく点にある。ただし、そうした管理は人手では途方もなく負担が掛かる。そこでBPMを実現する基盤としてITが活用されつつある。

 ITを活用したBPMツールは、業務プロセスの可視化・効率化・迅速化・最適化を図ることができる。しかし難点としては、投資対効果が見えにくいこと、自社に適した業務プロセスを設計し実装まで終えるには相応の時間を要することなどが挙げられる。

 企業が経営改善に向けてBPMを実施するためには、業務最適化のためにどのようなワークフローであるべきなのか、を事前にしっかりと定義しておく必要がある。そしてBPMツールを有効活用するためには、既存の業務プロセスの可視化だけではなく、実現したい理想的な業務プロセスを設計する能力、すなわち業務デザインやビジネスエンジニアリングの能力が求められることを、あらかじめ肝に銘じておくべきである。

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