Oracle、Web体験管理ツールのFatWireを買収

FatWireのWebエクスペリエンス管理ツールにより、Web、モバイル、ソーシャルサービスなど複数のチャンネルをリ利用した顧客体験管理ソリューションを提供できるとしている。

» 2011年06月22日 16時13分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleは6月21日(現地時間)、Webエクスペリエンス管理ツールを手掛ける米FatWire Softwareを買収することで合意に達したと発表した。取引は2011年度半ばに完了の見込みで、買収総額など詳細は公表されていない。

 FatWire Softwareは1996年創業のニューヨーク州ミネオラに本拠を置く非公開企業。企業向けにコンテンツ管理、コミュニティーフォーラム構築、データ分析、デジタルアセット管理などのソリューションを「Webエクスペリエンス管理(WEM)」のポートフォリオとして提供している。Best Buy、Cisco Systems、Ford、Pfizerなど、300以上のグローバル企業を顧客に持っており、多くはOracleの顧客と共通する。

 Oracleは、FatWireの製品を「Fusion Middleware」「Business Intelligence」「Enterprise Content Management」「Portal」などに統合する計画だ。また、年初に買収を完了したeコマース大手ATGの技術と合わせ、同社のCRMソフト「Oracle Customer Relationship Management」の補完にも利用する。

 Oracleは、FatWire製品の統合により、Web、モバイル、ソーシャルなど多様なチャンネルによる顧客体験管理ソリューションを提供できるようになるとしている。

 買収が完了するまでFatWireは営業を継続する。完了後、同社の経営陣と従業員はOracle下に入る見込みだ。

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