Microsoft決算、Xboxなどゲームが好調で30%の増益

Xbox 360、Kinect、Xbox Liveが好調だったが、主力のWindows事業は前期に続いて減収だった。

» 2011年07月22日 07時09分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが7月21日(現地時間)に発表した同社第4四半期(4〜6月期)決算は、売上高が173億6700万ドルで前年同期比8%増、純利益は30%増の58億7400万ドル(1株当たり69セント)だった。ゲーム機器およびサービスの「Xbox」が特に好調だったが、主力のWindows事業は世界的なPC需要の停滞が響き、1%減だった。

 営業利益は61億7100万ドルで、4%増だった。売上高と1株当たりの純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が172億3000万ドル、純利益が58セント)を大きく上回った。

 売上高を部門別でみると、OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門は7%増の57億7700万ドル。Office 2010の販売ライセンス数は累計で1億本になった。WindowsおよびWindows Live部門はPC市場の減退に伴い1%減の47億4000万ドルだった。Windows 7の累計販売本数は4億本を超えた。Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が12%増の46億4300万ドル。5期連続の2桁成長となった。

 Xbox、Kinect、Xbox Live、Windows Phoneなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は30%増の14億8500万ドルと好調だった。同四半期中、Xbox 360は170万台販売された。BingやMSNなどのオンラインサービス部門は17%増の6億6200万ドルだったが、営業損益は7億2800万ドルの赤字だった。前期同様、Yahoo!との検索提携に関連するコストの上昇が響いているという。

 通年の業績は、売上高が699億4000万ドルで前年比13%増、営業利益が271億6000万ドルで23%増、純利益が231億5000万ドル(1株当たり2ドル69セント)で28%増となった。

 同社COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏は「Office 365の発売とWindows Azureの成長とともに、われわれはクラウドサービスへの移行を続ける。われわれは顧客にクラウドへの移行を支援するシームレスで強力な方法を提供しており、Microsoftは来年度、いい位置につけるだろう」と語った。

 今後の見通しについては、2012年通年の営業経費の見積もりは2011年より3〜5%増の280億〜286億ドルと発表した。

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