Google、司法省に5億ドルの罰金支払い 違法オンライン広告で

5億ドルは罰金額として米史上で最大規模。司法省はGoogleが2003年〜2009年に海外薬局の広告を違法に掲載することで不当な利益を得ていたとして調査していた。

» 2011年08月25日 06時51分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米司法省(DOJ)は8月24日(現地時間)、米Googleが5億ドルの罰金を支払うことで合意に達したと発表した。DOJは、Googleが米国の検索サービス上にカナダの薬局が広告を表示するのを容認することで医薬品の違法な輸入を促進し、不当な利益を得ていたとして調査していた。

 DOJによると、5億ドルというのは罰金の額としては米国史上で最高規模という。この額は、Googleが違法な広告で得た売上高と、カナダの薬局が米国の消費者への販売で得た売上高に相当する。

 海外から米国への処方薬の輸入は、複数の米国の法律に違反する。DOJによると、Googleは2003年に海外の薬局による広告掲載について警告を受けてカナダ以外の国からの広告を遮断したが、2009年までカナダからの広告は掲載し続けたという。

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