全日空、異種業務システムの連携基盤にオラクルのSOAを採用

約70の基幹業務システムを連携させる共通基盤を全日空が構築した。

» 2011年11月01日 16時16分 公開
[ITmedia]

 全日空空輸(ANA)は基幹業務システムを効率的に連携させるため、全社共通の基盤を構築した。システムを提供した日本オラクルが11月1日に発表した。

 ANAが導入したのは、SOA(サービス指向アーキテクチャ)製品の主要コンポーネントである「Oracle Service Bus」。これによって、さまざまな業務システムを個々に連携させるのではなく、Oracle Service Busへ接続させることで全社標準のサービス基盤として活用できるようになった。2010年10月に本番稼働してから、既に金融機関や販売代理店の外部システムを含め、国内・国際旅客系、空港系、貨物系など約70の業務システムを移行した。2012年中には新国内旅客システムの移行を実施する予定だという。

 パフォーマンス面では、システム稼働率が99.995%という高可用性を実現したほか、毎秒500トランザクションの実行が可能となった。これにより、30%のコスト削減につながったとしている。

日本オラクルでFusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアディレクターを務める清水照久氏 日本オラクルでFusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアディレクターを務める清水照久氏

 Oracle Service Busの採用理由について、日本オラクルでFusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアディレクターを務める清水照久氏は「グローバル市場かつ幅広い業種での導入実績の多さと、製品クオリティの高さが評価された」と話す。

 なお、ANAは国内線予約システム「ANA SKY WEB」のインフラ基盤刷新においても、オラクルの高速データ処理技術「Oracle Coherence」を採用している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ