Adobe、Flash Playerの深刻な脆弱性に対処

Windows、MacなどのPC向けとAndroid向けのFlash Player更新版が公開された。

» 2011年11月11日 15時05分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe SystemsはFlash Playerの更新版を11月10日付で公開し、多数の深刻な脆弱性に対処した。

 Adobeのセキュリティ情報によると、脆弱性が存在するのはFlash Player 11.0.1.152までのバージョン(Windows、Mac、Linux、Solaris向け)と、11.0.1.153までのバージョン(Android向け)、およびAdobe AIR 3.0までのバージョン。メモリ破損問題やバッファオーバーフロー問題などに起因する脆弱性が多数あり、任意のコードを実行される恐れのある深刻な脆弱性がその大半を占める。危険度は同社の4段階評価で最も高い「Critical」となっている。

 これら脆弱性に対処したFlash Playerの最新版は、Windows、Mac、Linux、Solaris向けが「11.1.102.55」、Android向けが「11.1.102.59」となる。PCではダウンロードページまたは自動更新プロセス経由で、Androidでは端末上のAndroid Marketplaceから入手可能。なおGoogleのWebブラウザChromeでは、この日に公開された更新版にFlash Playerのアップデートが組み込まれている。

 これに先立ちAdobeは、バージョン11.1のリリースを最後にモバイルブラウザ向けのFlash Playerの開発を打ち切ると表明している。ただし重大な脆弱性や不具合修正のためのアップデートは続ける意向。

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