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» 2012年02月29日 07時30分 UPDATE

SASが2012年事業戦略を発表、企業の分析力をどう高めるか

「企業は情報を生かし切れていない」――SASの吉田仁志社長は、企業の情報分析力の向上を支援するとした2012年の事業戦略を示した。

[國谷武史,ITmedia]
sas001.jpg 吉田仁志代表取締役社長

 SAS Institute Japanは2月28日、2012年の事業戦略を発表した。「Infomation Management」「High Perfomance Analytics」「Global Solution & Practice」をキーワードに、顧客企業の情報分析力の向上を支援すると吉田仁志代表取締役社長が表明した。

 Infomation Managementとは、情報分析を業務プロセス化し、経営の意思決定と一体にすること。経営の意思決定には多数の組織が関わるが、情報は刻一刻と変化する性質を持つため、情報分析を経営の意思決定システムに組み込むことを同社は提案する。

 またHigh Perfomance Analyticsは、圧倒的な処理能力を用いてデータを分析することで、データを“意味のある情報”にすること、さらにはデータに新しい価値を持たせることとなる。同社は分散コンピューティング環境やインメモリ環境、もしくはデータベース上で直接的に分析ツールを実行できる仕組みと、業界別ソリューションを展開する。吉田氏は顧客事例として、英Royal Bank of Scotlandがローン審査におけるリスク分析の処理時間を3カ月から55秒に、シンガポールのUnited Overseas Bankが同様に11日から3分に短縮したケースを紹介した。

 Global Solution & Practiceでは企業の多様な分析システム環境への対応や分析ノウハウの提供を柱に据える。オンプレミスとクラウドを組み合わせて分析基盤を構築できるほか、業種ごとに最適化した200種類以上の分析テンプレートを持つ。分析力を向上させたいとする顧客企業に対し、世界中の事例ノウハウを提供できる体制も持つ。

企業に問われる分析力

 吉田氏は、事業戦略で3つのキーワードを挙げた理由として、グローバル化、ビッグデータへの対応、情報活用力の重要性の高まりを挙げた。特にビッグデータは、どのようにハンドリングするかという議論から脱していないと指摘し、分析に視点を向けるべきだと提起した。

 「ビッグデータはボリュームとバラエティ、ベロシティの3つの“V”で定義でき、意味のある情報にしなければならない。大量データを集め、多種多様なデータの接続性を確保し、これを高速に処理することが必要で、その要が“分析”だといえる」(吉田氏)

 また吉田氏は、ビッグデータの分析から経営者がより多くの事実を得られるようになるとも語り、膨大な情報を基に質の高い意思決定を迅速に行うことで企業の競争力を高めていくべきだとしている。

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Big Data | SAS Institute | 情報活用


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