AMD、AtomサーバベンダーのSeaMicroを3億3400万ドルで買収

2010年にIntel Atomプロセッサを512個搭載した省エネ・省スペースサーバを発表して注目を集めた新興企業SeaMicroをAMDが買収した。

» 2012年03月01日 14時56分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米AMDは2月29日(現地時間)、米IntelのAtom搭載の省力サーバを手掛ける米新興企業SeaMicroを、約3億3400万ドルで買収することで合意に達したと発表した。

 SeaMicroは2007年創業のサンタクララに拠点を置く新興企業。Cisco Systems、Juniper Networks、Sun Microsystems、Intel、AMDなどの出身者が立ち上げた。Khosla Venturesなど複数の大手ベンチャーキャピタルから2500万ドルの出資を受けているほか、米エネルギー省から930万ドルの助成金を得ている。

 2010年6月にAtom Z530(1.6GHz)を512個搭載した省電力・省スペースのサーバを発表。今年1月にはXeon E3-1260L搭載のサーバを発表したばかりだ。

 AMDはこの買収により、サーバ市場に参入する。同社は2012年下半期に、SeaMicroの製造技術を採用した初のOpteron搭載サーバを投入する計画だ。

 AMDは買収完了後、SeaMicroの(Intelプロセッサ搭載サーバを購入した)現行顧客のサポートを継続し、OEMパートナーとも提携していくという。

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