Google、電脳メガネプロジェクト「Project Glass」を発表(動画あり)

「Project Glass」のコンセプト動画では、音声命令で動画チャットを開始したり、AR版のGoogleマップで道順を確認する様子が紹介されている。

» 2012年04月05日 06時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは4月4日(現地時間)、AR(拡張現実)機能搭載のメガネ型コンピュータプロジェクト「Project Glass」を発表した。Google+のページでプロトタイプの写真とコンセプト動画(本記事にも転載)を公開している。

 project glass 1
 project glass 2 地下鉄の運休情報も提供

 写真と動画から、透過型ディスプレイのレンズ、マイク、カメラで構成されており、音声と画像の入力で操作できるデバイスであることが分かる。動画では、音声の命令でメールやチャットを開始したり、音楽を再生したり、Google Mapsを表示させて目的地までの道順を確認したり、写真を撮影してメールで送信するといった操作を紹介している。

 製品化の時期などはまだ発表されていないが、一般からのフィードバックを得る目的で写真と動画を発表したとしている。米New York Timesの2月の報道では、この件に詳しい筋の話として、年内に発売とされている。

 同プロジェクトは、共同創業者のサーゲイ・ブリン氏が率いる特別プロジェクト「Google X」の一環。Google Xでは自動運転カーも開発している。Project Glassを率いるのは、Google Xの製品管理責任者、スティーブ・リー氏。これまで同社でモバイルマップと地域情報サービスを手掛けてきた。プロジェクトメンバーのバラク・パービズ氏はワシントン大学の準教授でもあり、専門分野はバイオナノテクノロジー、マイクロマシン(MEMS)、眼科学などになっている。


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