vSphere 5.1では100種類以上の機能強化を図り、vCloudではソフトウェアによるデータセンター最適化を支援する。
ヴイエムウェアは8月28日、サーバ仮想化ソフトウェアの最新版「VMware vSphere 5.1」およびクラウド基盤の管理スイートの最新版「VMware clouded Suite 5.1」を発表した。9月12日から出荷を開始する。
VMware vSphere 5.1では100以上の新機能の追加と機能強化を実施。最大で64の仮想CPUを持つ仮想マシンをサポートするほか、分散仮想スイッチでは1スイッチ当たりにサポートするホストを500に拡張した。また、ライブマイグレーションのvMotionでは共有ストレージを必要とせずに仮想マシンを移動できるようにしている。
バックアップ機能のvSphere Data Protectionではエージェントレスで重複排除を用いたバックアップに対応、セキュリティ機能のvShield Endpointでは安全な仮想マシンにウイルス対策機能をオフロードできるようにし、各仮想マシンにエージェントを展開する必要が無くなった。このほか、データ/システム復旧のvSphere ReplicationやSiteRecovery Managerではプロセスの自動化などの機能強化を図っている。
vCloud Suite 5.1は、vSphere 5.1やサービス管理の「vCloud Director 5.1、仮想されたネットワークおよびセキュリティの構築・管理を行う「VMware vCloud Networking and Security 5.1」、システム復旧の「Site Recovery Manager 5.1」などで構成される。
製品の市場想定価格はvCloud Suite 5.1が1プロセッサ当たり62万5000円から、vSphere 5.1が同1万円から。「プロセッサ当たりのコア数やvRAM(仮想メモリ量)に関する制限はない」とし、2011年に導入したvRAM条件などを廃止した。
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