Google、“プッシュ地域案内”アプリ「Field Trip」を米国でリリース

Androidアプリの「Field Trip」は、ユーザーの位置情報に基いて近くのレストランやショップ、名所旧跡などの情報を自動的に画面に表示する。イヤフォンをしていれば音声ガイドにもなる。iOS版も間もなく登場(ただしいずれも米国のみ)。

» 2012年09月28日 11時25分 公開
[ITmedia]

 米Googleは9月27日(現地時間)、ユーザーの位置情報に基づいてその場の地域情報をプッシュ表示するAndroidアプリ「Field Trip」を米国のGoogle Playで公開した。iOS版も間もなく公開するとしている。

 Field Tripはモバイル端末に常駐し、ユーザーがいる位置のさまざまな情報を画面に表示する。音声で読み上げる設定にもできるので、イヤフォンをしていれば観光しながら自動的に名所の解説を聞くこともできる。

 trip カテゴリーを選んでおけば興味のある分野の案内だけにできる(右図)

 表示される案内は、建築、歴史的な名所、イベント、ライフススタイル、クーポン、レストランやカフェ、その他のユニークな情報などのカテゴリーに分かれており、自分の興味のあるカテゴリーを選択できる。各カテゴリーで提携しているパブリッシャーの情報が表示される。レストランやカフェの情報には、買収したZagatの情報を使っている。Googleは米老舗旅行ガイドFrommer'sも買収しており、こちらのデータも反映させる模様だ。

 ユーザーは表示された情報の下にある「良い」「悪い」アイコン(上図中央)をタップすることで自分の好みをアプリに反映させ、自分向けにカスタマイズしていくことができる。また、右下のパブリッシャーのアイコンをタップしてそのパブリッシャーからの情報量をスライドで調整することも可能だ。

 まずは米国内のみの提供だが、海外での展開も計画しているという。米New York Timesによると、このアプリはGoogleが2004年に買収したデジタルマッピング会社Keyholeの共同創業者、ジョン・ハンク氏が立ち上げたラボ「Niantic Labs」の作品。同氏は長年、Google Mapsの責任者を務めていたが昨年Googleを辞めようとしたところ、サーゲイ・ブリン氏に引き止められてラボを立ち上げたという。

少年に戻って街を冒険しよう、という紹介動画

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