Java脆弱性を狙う攻撃が国内で発生、早急に最新版へのアップデートを

Java SEの最新版で解決された脆弱性を悪用するサイバー攻撃が確認され、JPCERT/CCが最新版へのアップデートを呼び掛けている。

» 2012年11月16日 18時50分 公開
[ITmedia]

 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月16日、Java SEの最新版(JRE 7 Update 9)で解決された脆弱性を悪用するサイバー攻撃が国内で発生したと発表した。攻撃拡大の恐れがあり、ユーザーへ最新版の適用を推奨している。

 JPCERT/CCによると、確認されたサイバー攻撃では国内の正規サイトが改ざんされ、Webサイトにアクセスしたユーザーを攻撃サイトに不正サイトに誘導。不正サイトからJavaの脆弱性を悪用するマルウェアが、ユーザーのコンピュータへ送り込まれる。また、この脆弱性を悪用するための機能を取り込んだ攻撃ツールも見つかったとしている。

 米Oracleは、10月16日に公開したJava最新版で30件の脆弱性を解決。このうち10件については、危険度の共通指標CVSSで最高値となる「10.0」とされていた。

 JPCERT/CCが攻撃コードを検証(10月の月例パッチを適用したWindows 7 SP1とInternet Explorer 9)したところ、JRE 7 Update 7では実際に機能することが認められたが、最新のJRE 7 Update 9では機能しなかったという。

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