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» 2013年01月31日 08時00分 UPDATE

2013年新春特集「負けない力」:顧客との直接対話が最大の価値をもたらす デル・郡社長 (1/3)

ソリューションプロバイダーとしての地位確立を目指すデル。日本法人社長に国内での取り組みなどを聞いた。

[聞き手:伏見学,ITmedia]

 数年前からソリューションやサービスを強化し、事業の転換を図っているデル。日本市場においても具体的な実績や成果が見え始めている一方で、同社の郡信一郎社長は「まだまだ、これからだ」と気を引き締める。


ビッグデータ活用に向けた事前準備が重要

――2012年はデルにとってどのような1年でしたか。

 顧客に対してより幅広いITソリューションを提供し、デルのソリューションはこういうものだというイメージを強く持ってもらうように、変革を推し進めた1年でした。

デルの郡信一郎社長 デルの郡信一郎社長

 具体例としては、北陸先端科学技術大学院大学の情報環境システム「FRONTIER(FRONT Information EnviRonment)」にストレージ製品「Dell Compellent」を導入しました。総容量3ペタバイトに上る大規模なストレージシステムは日本で類を見ず、Compellentの事例としても世界最大規模です。

 一番大切なのは、顧客の役に立つシステムを提供することですが、日本から海外に向けて発信できたという観点からも、意義のあるソリューションになったはずです。

 加えて、昨年は日本におけるEquallogicの出荷台数シェアで4年連続ナンバーワンを獲得するなど、デルのソリューション力を示すことができました。

――昨年は「ビッグデータ」が大きなトレンドでした。この分野でデルへの引き合いは多かったのでしょうか。

 ビッグデータに関して、ITで大規模データを保存し、処理するという点においては、今まで以上に(同社ストレージ製品などへの)顧客ニーズが高まる可能性があります。しかし、顧客に話すのは、ビッグデータのシステムを構築したからといって、そこから自動的に解が出てくるものではないということです。ITシステムによって何を実現したいかを考えてからシステムを導入すべきなのです。

 デルは、Compellentをはじめビッグデータに対応するシステムは用意していますが、かつてのように、「このシステムを入れれば自動的にビジネスが改善しますよ」という位置付けでビッグデータを推進するつもりはありません。システムを構築する前に、どういったデータをどのように分析すれば、業績アップにつながるかを考えなければ、システムはあまり価値を生み出さないでしょう。場合によっては、システムのおもりが重荷になってしまいます。事前のコンサルティングを含めたソリューションを提供していきます。

――2013年の事業目標を教えてください。

 デルの事業の根底にあるのは、エンドツーエンドのソリューションを顧客に提供することです。ハード面では、入力端末であるPCからデータセンターのシステムまで幅広くサポートします。昨年も8社の会社を買収するなど、ソリューションの拡充に注力しています。特に今年力を入れていきたいのは、「クラウド」「セキュリティ」「データ管理」の3つです。

 データ管理ソリューション以外では、2013年から新たな商品やサービスを日本市場で提供していきます。グローバルでは、パブリッククラウドサービス「Dell Cloud with VMware vCloud Datacenter Service」や、プライベートクラウドサービス「Dell Cloud Dedicated」を発表しています。さまざまな選択肢の中から、日本の顧客にとってメリットがあるようなクラウドサービスを提供します。

 セキュリティについては、1年半前に買収を完了したSecureWorksのサービスを日本の顧客に提供する準備をしています。これに加えて、従来からデルの製品ポートフォリオであるファイアウォール「SonicWALL」やシンクライアント「Wyse Technology」などを組み合わせて、セキュリティソリューションとして提供します。

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