「挑戦」する気持ちを持ち続けよう――IT各社トップが送る新入社員へのメッセージ2013年度入社式訓示(1/3 ページ)

新たな年度がスタート。経済情勢に明るい兆しがみえつつも、厳しい時代を生き抜いていかなくてはならない新社会人に、IT各社のトップが送ったメッセージを紹介する。

» 2013年04月02日 08時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]

NEC・遠藤信博社長

 商品やサービスは「売るもの」ではなく、お客さまに「選んでいただき」、「買っていただく」もの。そのためには、私たちが提供する商品・サービスが「ダントツ」であることが必要。「強い意志」を持って事に臨めば、必ず成功する。経済活動において最も重要なことは「倫理観」。ビジネスは人間社会の活動そのものであり、皆さんにはまずきちんとした倫理観を持ち、仕事にあたっていただくようお願いする。

 「事業は人、企業は文化」。ビジネスを行うのは「人」であり、人が入れ替わっても会社が継続していくためには良い企業文化が必要。積極的なコミュニケーションを通じてお客さまとの強い信頼関係を構築し、世界中のお客さまから愛されるNECグループを一緒に創り上げていこう。

富士通・山本正已社長

 今は、大きな変化が次々と起きている時代。大変なことや、先行きに対する不安もあるかもしれないが、しかし、変化の激しい時こそ、面白いこともあるし、大きなチャンスもある。現在の延長線上でモノを考えたりしないでほしい。従来の枠組みで、自分の仕事や能力の限界を決めないでほしい。変化の激しい時代だからこそ、勇気をもってチャレンジする人、粘り強くやり抜く人に、運命は味方する。

 「Fortune Favors the Brave(挑む力)」。社会人の先輩として、私が皆さんに贈りたい言葉。チャレンジする気持ちと、グローバルな視野を常にもって、ともに社会からの要請にこたえていこう。その中で、皆さんひとり一人の夢をかたちにしてほしいと思う。皆さんの持っている、未来を切り拓く若い力に大いに期待している。

日立製作所・中西宏明社長

 日立グループが社会イノベーション事業をグローバルに展開するにあたって最も重要な原動力は、皆さん一人ひとりの努力や情熱だ。皆さんに期待することは、今後自分が担当する技術や製品、サービスに対して、高い見識と優れた判断力、強い責任感をあわせ持った「プロフェッショナル」になること、そして、その名に恥じないよう日々たゆまぬ研鑽を積むこと。世界有数のプロフェッショナル人財へと成長し、職場の仲間たちとの連携を深め、グローバルに活躍される日を心待ちにしている。

 私たちの目標は、世界で戦い、勝てるグローバルメジャープレイヤーとなること。これを達成するために、昨年はグループ一丸となって改革を進めてきた。私たちは、グローバルに通用する競争力を高め、今後も世界の課題を解決していく。私たち一人ひとりが、「HITACHI」ブランドを背負って働く誇りを胸に、全ての力を一つにして、挑戦していこう。

日本オラクル・遠藤隆雄社長

 今IT業界は、モバイル、SNSやビッグデデータの台頭による新たな時代へと突入している。この新しい時代の幕開けという素晴らしいタイミングに皆さんは入社された。皆さんには、オラクルの競争力ある製品の価値と機能、そして、お客様の課題や方針を理解してもらいたい。製品とお客様、この2つをつなげることで、お客様のイノベーションに貢献するソリューションとして提案することができる。お客様のイノベーションをリードするという高い目標に掲げ、その目標に向かって一歩一歩継続的に努力してほしい。

 若いことは皆さんの最大の武器。社会、お客様に貢献するという目標に向かって、自由な発想で、失敗を恐れずチャレンジしてほしい。皆さんと一緒に、日本オラクルとIT業界を盛り上げていきたいと思っている。今後の皆さんの活躍に大いに期待している。

日本ヒューレット・パッカード 小出伸一社長

 2013年は、日本が本当の意味で再生を実現し、世界に羽ばたく節目の年であり、日本HPにとっては創立50周年を迎える。今、日本では大きな変化が起きている。我々にとっては大きなビジネスチャンスだ。日本が変わろうとする大きなうねりの中で、日本の再生プログラムが実現できるかどうかが試される年に皆さんは入社した。

 皆さんに期待することは3つ。「常にお客様第一主義で」「プロフェッショナルとしての意識」「グローバルな意識」だ。皆さんの可能性は無限大。グローバルな環境で多くのことにチャレンジし、成長し、結果として日本の再生に貢献していく、という高い志を持って、ぜひ日本HPをリードしてもらいたい。

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