Google、CalDAV APIの提供継続を発表 CardDAV APIも公開

Googleは、9月16日に終了を予定していたGoogleカレンダーデータ共有のためのCalDAV APIの提供を、要望が多かったために継続することにした。また、新たに連絡先共有のためのCardDAV APIを公開した。

» 2013年06月06日 07時55分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは6月5日(現地時間)、“春の大掃除”で発表した「CalDAV API」のパートナー以外への提供終了を中止したと発表した。すべての開発者は同APIを今後も利用できる。

 CalDAVは、クライアントがリモートサーバ上の予定表データにアクセスできるようにする標準プロトコル。CalDAV APIによって、アプリでのGoogleカレンダーデータの利用が可能になる。Googleは春の大掃除の際、「Google Calendar API」が定着してきたのでCalDAV APIの提供を9月16日に終了すると発表し、利用を続けたい開発者には申請するよう求めた。

 この発表以来、利用継続申請が予想以上に多かったため、CalDAV APIの提供継続を決めたという。

 ただし、このAPIの現在のエンドポイントは9月16日に廃止され、HTTP Basic Authenticationも同日以降はサポートしないので、開発者はそれまでに新しいエンドポイントに移行する必要がある(開発者ページ)。

 同社はまた、新たに「CardDAV API」の提供を開始した。CardDAVは、アドレス帳データへのアクセスを可能にするプロトコル。

 Googleは、Googleアカウントのメール、連絡先、カレンダーを米MicrosoftのWindows Phoneなどのモバイル端末と同期するサービス「Google Sync」を7月31日に終了する計画だ。CalDAVだけでなく、CardDAVも利用できるようになることで、双方に対応しているWindows Phone 8端末では、7月31日以降もGoogleの予定表と連絡先を利用できる。

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