米国の広告主企業は、自社に登録されている顧客のメールアドレス(暗号化されたもの)やWebサイトのクッキーIDをTwitterと共有することで、顧客のタイムラインにターゲティング広告を表示できる。
米Twitterは7月3日(現地時間)、米国のユーザー向けに新たなターゲティング広告の表示を“間もなく”開始すると発表した。
現在Twitterでは、関心カテゴリー、地域、ツイートの内容に基づくターゲティング広告サービスを展開している。これに加え、ブランドや企業が持っている顧客のメールアドレス(暗号化されたもの)とWebページのクッキーIDに基づくターゲティング広告が表示されるようになる。
Twitterは、これによってユーザーのタイムラインに表示される広告が増えるわけではなく、ユーザーにとってより有益な広告が表示されるようになると強調する。例えば、フラワーショップは自社の顧客が登録したメールアドレスやWebサイトの訪問者のクッキーIDをTwitterと共有することで、バレンタインデーの特別セールなどのプロモツイートを顧客のタイムラインに表示できる。
こうしたターゲティング広告を望まないユーザーは、[設定]→[ユーザー情報]の「プロモコンテンツ」のチェックを外すことで無効にできる。
また、Twitterは主なWebブラウザ(Firefox バージョン5以降、Internet Explorer(IE) 9以降、Safari 5.1以降、Google Chrome)の「Do Not Track(DNT)」機能をサポートしているため、対応ブラウザでDNT機能を有効にしていれば、ユーザーデータの収集は行われないことも説明した。
新サービスの開始に伴い、同社はプライバシーポリシーを改訂し、公開した。旧版の「第三者のサービスプロバイダー」の項目が「第三者」に変わり、「第三者の広告パートナーは、ブラウザのクッキーIDや、メールアドレスといった一般的なアカウント識別用の暗号化ハッシュの情報などを、広告品質の検証と改善を目的として当社と共有する場合があります」などの記述が追加された。
この新しいターゲティング広告サービスの米国外での開始時期についてはまだ発表されていない。
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