“社外の人”との情報共有を簡単に サイボウズ「kintone」に新機能

サイボウズは業務アプリ構築サービス「kintone」に、企業や組織をまたぐ情報共有を支援する「ゲストスペース」機能を追加した。

» 2013年07月16日 19時37分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo 青野慶久社長

 サイボウズは7月16日、業務アプリ構築サービス「kintone」に、企業や組織をまたぐ情報共有を支援する新機能を追加したと発表した。

 kintoneは、アンケートや売上集計、日報、タスク管理などのWebアプリケーションをプログラミング不要で構築できるクラウドサービス。kintoneで作成した業務アプリのデータや、業務遂行に必要なディスカッションスペース、ToDoリストの共有、ファイルの共有などを1つの画面に集約する「スペース」機能も備え、「企業内の業務プロセスやコミュニケーションをトータルで支援できる」(青野慶久社長)のが特徴としている。

 今回新たに、スペース上に表示される業務データを社外関係者(ゲスト)にも共有できる「ゲストスペース」機能を追加。ユーザー企業は、ゲスト向けに新たなkintoneアカウントを取得したりアクセス権を設定したりすることなく、ゲストスペース内に保存した業務データだけをゲストに共有できるようになった。

 これにより、例えば介護事業者がスタッフ内で共有している顧客のリハビリデータを被介護者の家族と共有したり、住宅メーカーが建設過程を施主と共有したり――といったことが可能になるという。

photophoto 社外関係者を交えたkintone活用例

 kintoneの有料契約社数は2013年6月時点で約700社。青野社長によると「最近では社内だけでなく、社外の関係者も巻き込んでkintoneを活用する企業が増えてきている」という。中でも、メールの添付資料で社外関係者と情報共有を行っていた企業がkintoneに移行するケースが多く、既に複数の企業がゲストスペース機能の導入を検討しているという。

 サイボウズは同日、kintone上でカスタマイズ性が高い業務アプリを構築できるようにする「JavaScript読み込み」機能の提供も始めた。これに併せ、カスタマイズ開発に役立つAPIなどの技術情報を提供する開発者向けWebサイト「cybozu.com devulopers」も公開している。

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