FBI、不正薬物の闇市場「Silk Road」を摘発

FBIはマリファナ、ヘロインなどの薬物やマルウェア、ハッキングサービスなどを販売していた「Silk Road」を摘発し、首謀者とされる男を逮捕した。

» 2013年10月03日 07時32分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ネット上で薬物などの不正販売サービスを大規模展開していた闇市場「Silk Road」が米連邦捜査局(FBI)に摘発された。米国のメディア各社が伝えた。

 セキュリティジャーナリスト、ブライアン・クレブズ氏のブログによると、Silk Roadでは9月の時点でマリファナ、LSD、ヘロイン、コカインなども含めた薬物1万3000品目あまりが売買され、「ドラッグのeBay」とも呼ばれていたという。

 扱っていたのは薬物にとどまらず、マルウェアや海賊版コンテンツ、乗っ取られたAmazonなどのアカウント、クレジットカード情報、さらにはTwitterやFacebookのハッキングサービスまで販売していたとされる。

 Silk Roadには通常のインターネットからはアクセスできず、匿名化サービスのTorを通じてのみ利用できる仕組みになっていた。

 FBIは7月にSilk Roadのサーバへのアクセス確立に成功し、このマシン上にあった全データを入手。Silk Roadのサイト運営に使われていたWebサーバを押収し、10月1日にサンフランシスコでSilk Roadの首謀者とされるロス・ウィリアム・ウルブリヒト容疑者(29)を逮捕した。

 ウルブリヒト容疑者は、巨額の利益をさばき、サイトのメンテナンスから取り扱い品目に至るまであらゆる側面をコントロールしていたとされ、不正薬物取引やマネーロンダリングなどの疑いがかけられている。

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