ブロケード、イーサネットスイッチ「VDX」に新モデル マルチテナント機能を強化

ブロケードがイーサネットスイッチの新機種「Brocade VDX 6740」シリーズを発表。新技術「VCS Virtual Fabric」の搭載で、大規模なマルチテナント環境の構築が可能という。

» 2013年10月04日 13時21分 公開
[ITmedia]

 ブロケード コミュニケーションズ システムズは10月4日、イーサネットスイッチの新機種「Brocade VDX 6740」シリーズを発表した。

 Brocade VDX 6740/6740-Tは、いずれも同社が提唱する「イーサネットファブリック」構想を体現したスイッチ製品。ネットワークのループ構成を防ぐために一般的に用いられるSTP(Spanning Tree Protocol)を使用せず、イーサネット冗長化技術を用いて処理することで、ネットワークの高速化や運用管理の簡素化につながるとしている。

 Brocade VDX 6740は、1/10ギガビットイーサネット(GbE)ポートを48基、40GbEポートを4基搭載する。複数のポートをトランキングすれば実質的に40〜160GbEを実現でき、「業界最高」(同社)水準のアップリンク性能となるという。また、フレックスポート(ファイバーチャネル/イーサネット/FCoE)を32基搭載し、柔軟なネットワーク接続が可能だとしている。

photo Brocade VDX 6740

 ASIC(専用チップ)でOpenFlow 1.3をサポートするほか、マルチテナント環境を構成する新技術「VCS Virtual Fabric」(2014年1月提供予定)もサポート。VCS Virtual Fabricは、イーサネット冗長化技術「TRILL」を拡張する「TRILL Fine-Grained Labels」をベースとた技術。物理ファブリック内でテナントごとに論理ファブリックを構成することで、大規模なマルチテナント環境を構築できるという。

photo VCS Virtual Fabricの概要

 新製品はすでに販売を開始している。米国での参考価格は1万5995ドル(10GbEポート当たり833ドル)から。

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