日本IBM、SDN環境の統合管理ソリューションを提供 OpenFlow/KVMに対応

日本IBMが、OpenFlowとLinuxカーネル仮想化基盤のKVMに対応するSDN統合管理ソリューションを提供する。

» 2014年02月05日 18時08分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは2月5日、SDN(Software Defined Networking)統合管理ソリューションの新製品「IBM SDN VE OpenFlow Edition」と「IBM SDN VE KVM Edition」を発表した。既存の「IBM Software DefinedNetwork for Virtual Environments」(以下、IBM SDN VE)を、OpenFlowとKVMそれぞれの環境に対応させたものだ。

 IBM SDN VEは、多様なネットワーク仮想化技術を一元管理するための統合型SDNアーキテクチャ。ネットワークのプロビジョニングにかかる時間を、日単位から時間単位へと高速化するという。今回の新製品は、すでに発表済みのVMware環境向け「IBM SDN VE VMware Edition」と合わせて、企業のクラウド基盤における多様なネットワークを単一的に管理・制御できるようにするという。

 IBM SDN VE OpenFlow Editionは、商用OpenFlowコントローラーで、OpenFlow 1.0に準拠する仮想/物理スイッチを制御する。マルチテナントのネットワークを集中して設定でき、ネットワークの状況に合わせて動的にトラフィックのルーティング管理を可能にするという。

 IBM SDN VE KVM Editionは、KVMによる仮想化環境において、物理的なネットワークに変更を加えることなくオーバーレイネットワークを構築でき、自動でプロビジョニングを実施するというもの。IBM SDN VE VMwareEditionと組み合わせれば、VMwareとKVMが混在する仮想化環境でも、異なるハイパーバイザー間でオーバーレイネットワークの構築、管理が可能だとしている。

 最小構成価格は、IBM SDN VE OpenFlow Editionが16万6400円、IBM SDN VE KVM Editionが9万6900円(いずれも税別)。2月27日から出荷を開始する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ