2010年にGoogle入りしたXML開発者のティム・ブレイ氏が、カリフォルニア本社勤務を求めるGoogleを拒み続けた後、退社を決めたと発表した。
「これは円満退社だ。私はカリフォルニアに行きたくなく、Googleがバンクーバーオフィスを開設する予定はない」──。XMLの第一人者として知られるティム・ブレイ氏(58)が2月20日(現地時間)、自身のWebサイトで4年間勤めたGoogleを3月17日に退社すると発表した。
ブレイ氏はXMLを開発した1人で、米Sun Microsystemsが米Oracleに買収された際、Googleに移った。GoogleではAndroidの開発の後、OpenIDなどの認証関連技術に従事していた。
同氏はQ&A形式で退社の理由などを説明している。バンクーバー在住のブレイ氏はGoogleから再三Google本社での勤務を求められたが、カナダの自然を愛しているのでずっと拒んできたという。Googleにとってバンクーバーオフィスを設立することは可能だと思うが、同社はそうしなかった。
Googleの才能ある人々との仕事は有意義だったし、報酬も十分だったので非常に残念だとも語っている。
今後の予定については、経済的には引退してもいいだけの余裕があるが、それでは退屈なので、何か始めるつもりという。新興企業のCTO(最高技術責任者)に就任するつもりはないが、面白いアイデアにアドバイスする用意はあるとしている。
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