Adobe、OpenSSLの脆弱性対応について説明

脆弱性のあるバージョンのOpenSSLを使っていたことが判明したインターネット対応の全サービスについては、影響を緩和する措置を講じたと説明している。

» 2014年04月21日 07時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは4月17日、OpenSSLに発覚した「Heartbleed」と呼ばれる重大な脆弱性に関連して、同社製品やサービスへの影響と対応状況を明らかにした。

 それによると、同社はまずCreative Cloudと関連サービス(BehanceやDigital Publishing Suiteなど)、Marketing Cloudと関連サービス(Analytics、Analytics Premium、Experience Managerなど)、およびEchoSign、Acrobat.com、Adobe.comなどのサービスについて影響を調べた。

 その上で、脆弱性のあるバージョンのOpenSSLを使っていたことが判明したインターネット対応の全サービスについて、影響を緩和する措置を講じたと説明している。

 一方、インターネットに接続するサーバについては引き続き調査を行っており、Heartbleed関連の問題が残っていれば発見して修正する意向。

 また、Experience ManagerやExperience Manager On-Demandなどの製品やサービスについては、OpenSSLはバンドルしていないものの、顧客がオンプレミスやサードパーティーのWebサーバと組み合わせて導入することも多いと指摘。こうした顧客は自社の導入形態や設定に関してHeartbleedの脆弱性が存在しないかどうかを調べ、必要があれば適切な対策を講じるよう促している。なお、ColdFusionはHeartbleedの脆弱性の影響を受けないバージョンのOpenSSLを使っているという。

 パスワードについては、現時点でAdobe側でリセットの措置は予定していないとした。ただ、パスワードは定期的に変更するに越したことはないと述べ、特に他のWebサイトと同じIDやパスワードを使い回している場合は、パスワードを変更することを強く推奨している。

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