Microsoft、不具合発生の更新プログラム配信を一部再開【追記あり】

たとえ問題が発生していなくても、修正版のプログラムを適用する前に、不具合のあるプログラムをアンインストールしておくよう強く勧告している。

» 2014年08月28日 07時29分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Microsoftが公開した月例更新プログラムの一部に不具合が見つかった問題で、同社は8月27日(米国時間)、一部のプログラムの不具合を修正して配信を再開したと発表した。

 問題が起きていたのは、Microsoftが日本時間の8月13日に公開した月例セキュリティ更新プログラム。カーネルモードドライバのセキュリティ更新プログラム(MS14-045)に含まれる「2982791」と、併せて公開されたセキュリティ以外の更新プログラム「2970228」「2975719」「2975331」の4件について、適用した一部ユーザーのコンピュータでWindowsが異常終了するなどの不具合が報告され、配信が停止されていた。

 MicrosoftはこのうちのMS14-045について、問題があったプログラム「2982791」を修正版の「2993651」に入れ替えて、MS14-045の配信を再開した。「2982791」を適用済みの場合は、たとえ問題が発生していなくても、修正版のプログラムを適用する前に「2982791」をアンインストールしておくよう強く勧告している。

Microsoftの告知

 一方、残る3件の更新プログラムについては、「再リリースのためのプランに着手した」とだけ述べ、いつ再リリースするかのめどは明らかにしていない。

2014年8月28日13時更新

 日本マイクロソフトのセキュリティチームは、更新プログラム「2993651」を適用する前に古い更新プログラム「2982791」をアンインストールする必要はないと説明している。米国発表時点ではアンインストールを強く推奨していたもののは、これは(1)「コントロール パネル」の「インストールされた更新プログラム」の一覧に更新プログラム「2982791」が表示されたままになる、(2)新しい更新プログラムのインストール後の再起動が完了するまでの間に今回の問題が発生して中に起動が困難になる可能性がある――ことを考慮したものだという。

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