学生時代からのモデル活動、イギリス留学と、これまでにさまざまな人生経験を積んできたイー・ガーディアンの大島さん。そこで身に付けたスキルなどを広報の仕事にも生かしていきたいと語る。
掲示板をはじめとするインターネット上でのユーザー同士の情報交換が当たり前のようになり、さらには昨今のソーシャルメディアの普及によって、多くの企業では以前にも増してインターネットへの消費者の書き込みなどに目を光らせるようになった。真実とは異なる悪質な書き込みによって風評被害にさらされるリスクが少なくないからだ。
そうした不安を抱える企業に対して、ブログ・SNS・掲示板の投稿監視サービスやオンラインゲームカスタマーサポート業務などを提供しているのが、1998年設立(2005年に現社名に商号変更)のイー・ガーディアンである。
同社で広報を務める大島一恵さんは、人材コンサルティング会社を経て、2014年1月に入社。学生時代はミスキャンパスに輝き、それがきっかけで日本や香港を拠点にモデルの仕事に従事していた経験を持つという異色の企業広報だ。
そんな大島さんが今回の取材場所に選んだのは、まさに“隠れ家”と呼べる飲食店が連なる神楽坂にあって、古民家を利用した和食や和酒が楽しめるダイニングバーである。
――なぜ広報/PRの仕事に携わろうと思ったのですか。
学生時代に新聞で連載を執筆していたり、ブログを書いたりしていたころから、多くの人に情報発信したいという思いを漠然と持っていました。自分が良いと思ったものを広めることが好きだったというのもあります。
もう1つ、日本の大学を卒業後、イギリスの大学院に留学していたのですが、海外でさまざまな国籍の人たちに囲まれて生活してみると、自分と他人が異なるのは当たり前だと気付きます。おかげで自然と多様性を身に付けることができました。そうした広い視野を持って仕事をする上でも、いろいろな方と日々お会いする広報という仕事にやりがいを感じました。
――1日の仕事の流れを教えてください。
朝出勤して、メールチェック、新聞やWebなどの記事クリッピングを行った後、そこで収集した情報を社内に共有します。
日中は取材対応のほか、自社サイトの更新や原稿チェック、Facebookページの更新などを行います。
――どのようなところにPRという仕事の楽しさ、大変さを感じていますか。
毎日のように社内外で多くの人たちに出会うことや、常に最新の情報に触れていられるところに楽しさを感じています。
一方で、社内の各部署とのリレーション構築には気を遣っています。例えば、あるユーザー事例をPRしたいと思っても、営業担当者はお客様の情報を積極的に出したいとは思わない場合もあります。そうした際に、いかにしてPRによる価値やリターンをアピールするか、あるいは遠回りしてでも最終的に営業担当者に納得してもらえるように少しずつ成果を積み上げていくか、常に工夫しながら物事を進めていくようにしています。
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