スマートロックやデフォルトの暗号化を導入、「Android 5.0」の新セキュリティ機能

顔認証などを使って画面ロックを解除できる「Smart Lock」や、フルデバイス暗号化がデフォルトで有効になる機能などが導入される。

» 2014年10月29日 07時35分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは10月28日、Androidの次期バージョン「Android 5.0」(Lollipop)に搭載する新しいセキュリティ機能について公式ブログで明らかにした。「セキュリティに関してLollipopは過去最大のAndroidアップデートになる」と説明している。

 Lollipopに搭載される新しいセキュリティ機能のうち、「Smart Lock」はBluetoothのペアリングかNFC、または顔認証を使って画面ロックを解除できるという。端末を無くしたり盗まれたりした場合に備えて、現在でも暗証番号やパスワードによる画面ロックを設定することは可能だが、使う度に暗証番号などを入力するのは手間がかかり過ぎるという理由で設定しないユーザーが多い現状に対応した。特定の通知については画面をロックした状態でもアクセスできるようにする。

 データ保護対策では、最初に電源を入れた時からフルデバイス暗号化がデフォルトで有効になる。暗号化に使う鍵は端末に保存される。暗号化の機能は以前から搭載されていたが、これまではユーザーが自分で設定する必要があった。

 エンタープライズ向けの機能では、Security Enhanced Linux(SELinux)によってアクセス制限をかける「Enforcing」モデルへの対応が全端末上の全アプリケーションで必須になる。SELinuxはAndroidのセキュリティモデルを徹底させ、監査や監視を容易にして攻撃を受けにくくする狙いで2013年から導入された。「この措置を強化することで、政府機関など極めて厳格なセキュリティ基準がある企業にとってもAndroidがベストの選択肢になる」とGoogleは説明している。

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