11月のIEのセキュリティ更新プログラムとの間に互換性問題が見つかっているため、EMET 5.1のインストールは特に重要だとMicrosoftは強調している。
米Microsoftは11月10日、脆弱性緩和ツールの更新版となる「EMET 5.1」を公開し、Internet Explorer(IE)やAdobe Flashといったアプリケーションとの間の互換性問題に対処した。
Microsoftによると、EMET 5.1ではIEやAdobe Reader、Adobe Flash、Mozilla FirefoxなどのアプリケーションとEMETの一部緩和策との間で発生していた互換性問題を修正した。
中でも、EMET 5.0で新たに追加された緩和策の「Export Address Table Filtering Plus」(EAF+)と、11月のIEのセキュリティ更新プログラムとの間に互換性問題が見つかっているという。このためWindows 7またはWindows 8.1とIE 11の組み合わせでEMET 5.0を導入している場合、EMET 5.1のインストールは特に重要だとMicrosoftは強調している。
EMET 5.0で一時的にEAF+を無効にする方法もあるが、同社は一般的な対策として、EMET最新版へのアップグレードを奨励している。
EMET 5.1ではこのほかにも、緩和策が作動した場合にメモリダンプをローカルに保存できる新機能「Local Telemetry」が加わった。
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