クラウド不要のP2Pファイル同期ツール「Sync」が正式版に 年額4800円のプロエディションも“クラウドより16倍速い”

手持ちの端末(PC、Mac、iOS、Androidなど)のストレージをクラウド代わりに使えるようにするP2Pベースのファイル同期ツール「BitTorrent Sync」の正式版が無料で公開された。年額4800円の「Sync Pro」もある。

» 2015年03月04日 13時20分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 P2Pファイル共有サービスの米BitTorrentは3月3日(現地時間)、P2Pベースのファイル同期ツール「BitTorrent Sync」のバージョン2.0を正式版として公開した。無料版をWebページからダウンロードできる。エンタープライズ向けの「Sync Pro」は年額40ドル(日本では4799円)だ。

 sync 1

 BitTorrent Syncは、クラウドを介さずに、端末同士でBitTorrentプロトコルを使ってダイレクトにファイルを同期する。第三者のサーバにデータを保存しないので安全で、容量制限もない。また、BitTorrentによると、データ転送時に端末間の最短経路を選択し、また同期するのは差分のみであるため、転送速度はクラウドサービスより16倍速いという。

 Syncでデータの保存先として指定できるのは、Windows、Mac、Linux、FreeBSD、iOS、Android、Kindle Fire、NASなど。

 sync 2 対応端末

 利用するには、BitTorrent Syncをインストールした端末でSync用フォルダを作成する。フォルダはSyncをインストールして設定したすべての端末で自動的に利用できるようになる。日本語による詳しい使い方はこちらのページにある。

 sync 3 DropboxのようなSyncの画面

 有料のProエディションは、無料版では最高10までである同期できるフォルダ数が無制限になり、デスクトップからのオンデマンドアクセス、パーミッション変更などが可能だ。

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