サンリオの株主情報が漏えいか、業務委託先で調査(Update)

ネットサービスの「サンリオ株主ポイント倶楽部」から株主らの個人情報が漏えいした可能性がある。

» 2015年04月08日 14時54分 公開
[ITmedia]
サンリオの説明

 サンリオは4月8日、2014年12月から提供する株主向けインターネットサービス「サンリオ株主ポイント倶楽部」から株主の個人情報が漏えいした可能性があると発表した。同社ではサービスを停止し、運営委託先のインベスター・ネットワークスが漏えい経路などの調査を進めている。

 サンリオによれば、漏えいした可能性のある情報は株主番号や氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号など。サービス登録者は6249人。7日午前に株主から「ポイント倶楽部だけで使うメールアドレスに投資勧誘のメールが届いた」と通報があった。

 社内でサービス登録している10人の社員株主に確認したところ、「10人全ての社員株主に同様のメールが届いていた」(広報・IR室広報課)ことが判明。同社では漏えいが多数の株主に及ぶと可能性があるとみて、業務委託先のインベスター・ネットワークスに調査を依頼した。サンリオ社内ではサービス登録者の情報は管理していないという。

 サンリオ株主ポイント倶楽部は、株数に応じてポイントが得られ、テーマパークチケットの割引券に交換できるなどのサービスを提供する。インベスター・ネットワークスはサービスの運営と会員情報などの管理を行っている。

 サンリオはサービス登録した株主にお詫びと注意喚起のメールを送信し、調査結果は判明しだい公表するとしている。

 インベスター・ネットワークスは同日夕方に、調査中ながら原因特定に至っていないと発表。外部のセキュリティ専門家の協力も得て原因究明とセキュリティ強化を実施するとした。また、警視庁への調査協力の要請や被害届の提出なども検討しているという。

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