IoTで“10年後の暮らし”はどう変わる?――技術に詳しいIEEE会員の見方は

10年後、ドアの鍵開けや調理器具の操作、自動車の運転方法、照明のオンオフはどうやって操作しているのか。エンジニアや技術専門家の会員を擁するIEEEの会員の考えを聞いてみると……。

» 2015年04月21日 00時40分 公開
[ITmedia]
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 エンジニアや技術専門家は、IoT(モノのインターネット)の利用シーンについてどんな見方をしているのか――。4月20日、IEEE(アイ・トリプル・イー)が、IoTに関する調査結果を発表した。

 IEEEは、160カ国40万人以上(日本国内のIEEE会員数は約1万4000人)のエンジニアや技術専門家の会員を擁する非営利団体。今回の調査ではIEEEの会員に「10年後の玄関ドアの開錠方法」「10年後の調理器具の制御方法」「照明の望ましい制御方法」について質問し、その結果をまとめている。

 10年後の玄関ドアの開錠方法については、回答者の35%が、「思考による制御」を最も望ましい方法として選んでいる。この回答は、生体認証、網膜スキャン、携帯電話、モーション・センサー、手動を上回っている。

 10年後の調理器具の制御方法は、回答者の35%が思考による制御を望ましい方法としており、24%が携帯電話/携帯端末を選んでいる。また26%の回答者が、引き続き手を使った調理を希望している(男性27%に対し女性22%)。

 「照明の望ましい制御方法」では、2025年の家庭照明の制御方法を思考による制御が望ましいと回答。以下、わずかな差で携帯電話/モバイル・コントローラー(30%)、モーション・センサー(27%)となっている。

 回答はおおむね、男女ともに似たような傾向となっているが、“10年後の運転方法”については意見が分かれた。女性の6割近くが自動車を手動で制御したいと考えているのに対し、同じ回答をした男性は3割弱にとどまっている。一方、男性の過半数(56%)が自律型運転を望んでいるのに対し、同じように考える女性はわずか1割強だった。


 調査は、スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressの参加者とIEEEのソーシャル・コミュニティのメンバーを対象に、2015年3月2日〜6日に実施された。総サンプル数は3000以上。

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