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» 2015年06月09日 15時23分 UPDATE

世界に通用するセキュリティのプロを発掘せよ SECCON 2015が始動

セキュリティ競技会「SECCON」が今年も実施される。過去最高の参加者を見込むとともに、海外の実力者たちとの勝負も見どころになりそうだ。

[國谷武史,ITmedia]

 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)のSECCON実行委員会は6月9日、国内最大級のセキュリティコンテスト「SECCON 2015」の実施概要を発表した。今回は学生向けイベント「サイバー甲子園」やセキュリティインシデント対応にあたる社会人向けの「CSIRT演習」など、セキュリティ技術の向上を支援する取り組みも多数行われる。

scn1501.jpg SECCON 2015の実施イメージ(SECCON実行委員会資料より)

 SECCONは2012年から開催されているイベントで、ゲーム形式の「CTF(Capture The Flag)」でセキュリティ技能の得点を競う。前回の2014年大会には58カ国からのべ4364人が参加するなど、世界的にも有数の規模のセキュリティ競技大会になった。今回は8月26日の横浜大会を皮切りに国内で5つの地方予選、英語によるオンライン予選、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と台湾による連携大会の予選が実施され、2016年1月30、31日に東京電機大学で決勝大会が行われる。決勝は学生限定の「Intercollge」と社会人や学生を問わない「international」の2つで、経験の浅い学生でも参加しやすい大会を目指す。

scn1502.jpg 開催スケジュール(同)

 地方予選では11月7日の福島大会(会場:会津大学)で「サイバー甲子園」、同月8日の大阪大会(同グランフロント大阪)で「CSIRT演習」を初めて実施する。サイバー甲子園では予選を通過した20人の学生が会津大学に集まり、個人戦で得点を競い合う。CSIRT演習は、企業などで取り組みが広がる「コンピュータインシデント対応チーム」(CSIRT)のスキルアップを目的にした内容で実施するほか、横浜大会(同パシフィコ横浜)ではモバイルアプリのセキュリティ問題を調査してプレゼンテーションするコンテストも行われる。

scn1503.jpg 初開催となる「サイバー甲子園」は18歳以下の若者たちがセキュリティの腕を競う

 前回初めて実施した女性限定の「CTF for Girls」を今回も開催するほか、今回から初心者向けの「CTF for ビギナーズ」も6月7日の博多大会を皮切りに全国8会場で先行してスタートしている。

scn1504.jpg ECCON実行委員会委員長の竹迫良範氏

 実行委員長の竹迫良範氏は、「昨年は海外からも約2500人が参加し、国内の参加者も世界を相手に実力を試すことができる場を目指している。民間企業や研究機関などのセキュリティの最前線で活躍しているSECCON経験者も多く、世界に通用する人材の発掘と育成を目指したい」と話した。

 SECCONには内閣官房の情報通信技術総合戦略室や内閣サイバーセキュリティセンター、警察庁、総務省、経済産業省、文部科学省、情報通信研究機構(NICT)、多数の企業が後援。今回から外務省と公安調査庁も後援に加わるなど、政府省庁ではSECCONをセキュリティ人材の発掘・育成における重要イベントに位置付けるようだ。各省庁の担当者は、政府を挙げてセキュリティ人材の育成や活躍の支援にあたりたいとコメントを寄せた。

 JNSA会長の田中英彦氏は、「前回は海外からも多数の参加があり、盛り上がった。情報セキュリティの啓発と人材育成の必要性がますます高まる中、今年も活発な大会を目指したい」との抱負を述べている。

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