Facebook、またアルゴリズム変更 “表示時間の長さ”を加味

Facebookがニュースフィードでの投稿の優先順位を決めるアルゴリズムに変更を加え、ユーザーが「いいね!」などの積極的な反応をしなくても、他の投稿よりも相対的に長い時間表示した投稿の優先度を高くすると発表した。

» 2015年06月14日 07時28分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは6月12日(現地時間)、ニュースフィードに表示する投稿の表示優先度を決めるアルゴリズムの変更を発表した。同日から数週間かけて“ローリングアウト”していく。

 ユーザーが、たとえ「いいね!」やコメントをしなくても、長く表示した投稿はそのユーザーにとって重要であると判断し、同様の投稿の表示優先度を高める。

 単純に表示秒数などで判断すると、接続環境が悪くて読み込みが遅い場合もカウントしてしまう可能性もあるため、相対的な長さで判断するとしている。

 従来のアルゴリズムでは、投稿に対するいいね!やコメント、シェアといった積極的な行動を、優先度を決める主なファクターにしてきたが、ユーザー調査の結果、いいね!やコメントをしない投稿をユーザーが必ずしも軽視しているわけではないことが分かったという。

 例えば、(あまり親しくない)いとこの旅行の写真に興味を持ち、コメントまでよく読んだとしても、自分からはコメントを追加しないかもしれない。

 また、事故や災害などの深刻な出来事についての投稿は、じっくり読みはしても、あえていいね!を付けない場合もある。

 こうした場合を考慮して、スクロールを止めて他の投稿よりも相対的に長く表示した投稿は、そのユーザーが関心を持ったと判断し、類似の投稿の表示頻度を高くする。

 Facebookは、このアルゴリズム変更がFacebookページの投稿に与える影響はほとんどないと予測している。

 同社が5月に立ち上げた新サービス「Instant Articles」の投稿の表示優先順位は上がりそうだ。

 Instant Articlesは、FacebookのメディアパートナーによるFacebook向けオリジナルコンテンツ。記事へのリンクと異なり、Facebookを離れることなくコンテンツを最後まで読める。

 Facebookがアルゴリズム変更について発表するのは今年に入ってからだけでも3回目になる。1月には作り話やデマの表示の削減、4月にはページより友達からの投稿を優先させる変更を発表した。

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