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» 2015年11月02日 17時00分 UPDATE

Weekly Memo:進化する「統合型システム」の正体 (1/2)

ハードウェアとソフトウェアを一体化させた「統合型システム」が新たな進化を遂げつつある。キーワードは「インビジブル・インフラストラクチャ」。その正体とは――。

[松岡功,ITmedia]

新興ベンダーにみる「統合型システム」の進化

 Gartnerが先頃発表した「Integrated Systems」(統合型システム)分野におけるマジック・クアドラント(2015年版)において、CiscoやEMC、Oracle、HPといった大手とともに「リーダー」と評価された新興ベンダーがある。米国カリフォルニア州サンノゼで2009年に創業したNutanix(ニュータニックス)と呼ぶ会社だ(図参照)。

Weekly Memo Gartnerの「Integrated Systems」(統合型システム)分野におけるマジック・クアドラント(2015年8月版)

 2011年に製品を投入してから、現在までに世界70カ国で約2000社への導入実績を持つという。同社はこの分野で、なぜ短期間に大手と肩を並べるリーダーの存在になり得たのか。このほど来日したハワード・ティン マーケティング担当シニアバイスプレジデントに取材する機会を得たので、その理由を聞いてみた。同氏の話には、統合型システムの新たな進化を感じさせるものがあった。

 「企業のIT部門がデータセンターのインフラの存在を意識することなく、アプリケーションやサービス対応に集中できる環境を提供し、その企業のビジネス価値の向上を支援することがNutanixのミッションだ」

 こう語るティン氏は、「複雑なものをシンプルに、シンプルなものをインビジブルに」というのが、同社の統合型システム製品のモットーだと強調した。インビジブルとは「目に見えない」あるいは「意識しなくてよい」という意味だ。同氏はシンプルとインビジブルの違いとして、「直感的にすぐに使える」「すべての制約から解放されている」「管理の自動化を追求している」といった3点を挙げた。

 こうしたコンセプトのもと、Nutanixの統合型システムの特長について、ティン氏は次のように説明した。

 「まず、サーバやストレージおよび様々な仮想化環境をネイティブに統合しており、あらゆるビジネスアプリケーションをあらゆる規模で実行できる。また、当社ならではのWebスケール技術とインブジブルな設計思想に基づいていることから、IT部門は当社の製品を導入することによってデータセンターを徹底的に簡素化できる。これにより、IT部門はこれまでの煩雑なインフラ管理から解放され、企業にとってのビジネス課題を解決する戦略的組織に進化することができるようになる」

 この説明は、同氏が先に述べたNutanixのミッションを製品に落とし込んだものともいえる。ただ、この説明ではピンと来なかったので、同社の製品が生まれた原点に迫ってみたところ、次のような興味深い話を聞くことができた。

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