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» 2016年02月09日 08時00分 UPDATE

Enterprise IT Kaleidoscope:2016年のWindows 10アップグレードはどうなるか? (1/2)

2015年に初の一般提供とアップグレードが行われたWindows 10。2016年はどんな展開が予定されているのだろうか。未確認情報も含めて占ってみたい。

[山本雅史,ITmedia]

 2015年7月29日に一般提供されたWindows 10は、同年11月12日に初めてのアップグレード(Windows 10 November Update)が行われた。オリジナルのWindows 10の開発コード名は「Threshold」、Windows 10 November Updateは「Threshold 2」となっていた。

 2016年にリリースされるアップグレードは、「Redstone」というコード名で開発が進んでいる。Redstoneも、Thresholdと同じように2回に分けてリリースされるようだ。Redstone 1は6月までにリリースされる計画で、これはWindows 7/8.1のユーザーのWindows 10へ無償アップグレードできる期限が2016年7月28日となっているためだ。5月もしくは6月頃にRedstone 1をリリースすることにより、多くのユーザーをWindows 10へ無償アップグレードするよう促す狙いがある。Redstone 2は2016年末までのリリースを予定している。

 クライアントOSとしてWindows Enterpriseを使用している企業は、MicrosoftのSoftware Assurance(SA)などの契約を行っているので、コンシューマー向けの無償アップグレードとは無関係だ。ただ、中小企業ではWindows ProをプリンストールしたPCを購入し社内利用していても、扱いとしてはコンシューマー向けと同じになる。無償でWindows 10にアップグレードできるなら、そう方がメリットは大きいと考えがちだ。

 IT部門がWindows 10のアップグレードをコントロールしているならいいが、もし個人が勝手にアップグレードしてしまうとトラブルが起きる可能性がある。IT管理者は、2016年7月28日までに社内のWindows 7/8.1のPCをどうすべきか考えておく必要がある。

 もし、無償でWindows 10へアップグレードするなら、2カ月前ぐらいから既存のPC環境にWindows 10をインストールし、業務で必要なアプリケーションが適切に動作するかなどをチェックしておかないといけない。

 逆に当面のアップグレードを予定していないなら、「Windows 10を入手する」や推奨される更新に入ったWindows 10へのアップグレードなどをストップさせておく。Active Directory(AD)のグループポリシーなどを使えば、一括してアップグレードをストップすることができるが、AD環境を構築していない場合は、個々のユーザーへ不用意にアップグレードしないよう説明しておく必要があるだろう。

Redstone 1はどんな機能を持つ?

 現状ではRedstoneの機能に関して、あまり明確になっていない。詳細は3月30日〜4月1日まで米国サンフランシスコで開催されるMicrosoftの開発者コンファレンスの「Build 2016」で明らかにされるだろう。

kareido28-01.jpg Build 2016は告知から半日でチケットが完売した。2195ドルという高額にも関わらず、今後のMicrosoftの方針、Windowsの未来を知るために多くの開発者が集まる

 現状ではThreshold 2に間に合わなかった新ブラウザ「Edge」の拡張機能や、セキュリティの「Enterprise Data Protection」(EDP)などの機能が搭載される予定だ。特にEdgeの拡張機能は、FirefoxやChromeの拡張機能から、ほとんど変更をしなくてもEdgeで使用できるようになる予定だ。

kareido28-02.jpg MicrosoftはEdgeに関する開発をオープンしている。「Edge Dev」サイトではユーザーからリクエストが高い機能を優先してインプリメントしており、EdgeのJavaScriptエンジン「Charkra」がオープンソース化された。Edge自体もオープン化され、Linux、Android、iOS、Mac OS Xなどに移植されるかもしれない

 Redstoneではユーザーインタフェースに関して大幅な変更はないとみられ、Threshold 2で変更された点の細かい修正だけだろう。OSコアの内部的には、第1四半期に開発者キットのリリースが予定(北米地域のみ)されているHoloLens向けのAPIなどが追加されることになるかもしれない。Hololens向けのアプリなども追加されるとみられる。

 HoloLensは先進的なプロダクトといえる。2016年中にコンシューマー用としての製品化は難しいだろう。2016年は開発者のテストフェーズにあたるので、実際にアプリが開発されたり、Hololensを使ったビジネスソリューションが登場したりするのは2017年頃になるだろう。コンシューマー向けは2018年〜2020年がターゲットになるとみられ。この頃には数百ドルで購入できるようになるかもしれない(現在の開発キットは3000ドル)。

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