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» 2016年04月05日 08時00分 公開

半径300メートルのIT:意外にあるぞ、無料で強力なセキュリティの教科書 (1/2)

こんなに分かりやすくセキュリティについて解説していて、無料でいいの!? 今回は、そんな驚くべきセキュリティコンテンツを紹介します。

[宮田健,ITmedia]

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 セキュリティに関しては、とかく「コスト」の話がついて回ります。私はエンタープライズ系のセキュリティネタを追いかける仕事もしているのですが、ベンダーは「手の届きやすい価格帯の製品を用意しました」というものの、企業のトップにインタビューすると「多くの企業はセキュリティにコストをかけられないので……」という話が出ることも多く、両者の間には温度差があるような印象を受けています。

 セキュリティは売上や利益に直結しないため、経営者としては、なかなか投資に踏み込めないのでしょう。しかし、あの手この手のサイバー攻撃が後を絶たない昨今、セキュリティを無視するわけにはいきません。

 そこで今回は、ちょっと変わったアプローチでセキュリティについて考えることができる、面白い書籍を紹介したいと思います。

サイバーセキュリティの秘密を探る良書が登場

 今回、紹介するのは、“サイバーセキュリティの秘密”と題されたコンテンツ。パスワードの重要性から始まり、情報自体が犯罪者の狙いになっていること、不正アクセスやフィッシング、ネットバンキングにおける不正送金、コンピュータウイルスとは何かを紹介するだけでなく、その対策方法まできっちり紹介しています。

 さらに、日本国内においてサイバーセキュリティに注力する組織、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)や独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の取り組みまでも紹介するという濃い内容ながら、恐らく大人ならば30分もかからず読み切れるくらいコンパクトにまとまっています。しかも、これが無料で読めるというのだから驚きです。

 巻末を見てみると、ラックやファーウェイ、トレンドマイクロにルックアウト・ジャパンなど、名だたる企業が協賛しており、なるほどと思いました。最初はニヤニヤしながら見ていたのですが、読み進めるうちにニヤニヤは消え、「どうやったらこんなに分かりやすくまとめられるのだろう……?」と、空恐ろしくなってきました。

 情報を保存する場所を「家」に見立て、ドアを壊してやってくるマルウェア、壁のヒビという欠陥から忍び込む脆弱性を突いた攻撃、知り合いになりすましてドアをノックして入り込もうとするソーシャルエンジニアリング/フィッシング攻撃――。ああ、こうやって説明すればいいのか! と思わず膝を打つ、驚きに満ちた内容です。

Photo 目次だけを見ても、そのカバー範囲の広さがうかがえます

 ここでネタばらしをすると、実はこれ、学研が手掛けた「サイバーセキュリティのひみつ」という、小学生高学年に向けた“マンガによる”ITセキュリティ本なのです。現在は電子書籍として無料で配信されているだけでなく、全国の小学校の図書室に無償配布され、既に多くの子どもたちに読まれているものだそうです。

 今回、このコンテンツ作成に携わったラックの八尾崇さん(まっちゃだいふくさん)に大変レアな実際の本をいただきました。この場を借りてお礼を述べさせていただきます。

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