Windows 10最初のリリースから1周年としてリリースされるAnniversary Update は、さらに大きな変化をみせるようだ。今回はInsider Previewからその実態と解き明かしていこう。
この夏にリリースが予定されているWindows 10 Anniversary Update(以下Anniversary Update)は、現在Insider Previewでの開発が進んでいる。そこで今回は、5月初旬にリリースされたビルド番号14342をベースに、Anniversary Updateのユーザーインタフェースを解説する。細かい部分は今後のフィードバックによって変更される可能性があることをあらかじめお断りしておく。
Anniversary Updateで大きく変化するのは、スタートボタンをクリックした後に表示されるスタートメニューだ。
現在のWindows 10は、スタートメニューの左側に「よく使うアプリ」「おすすめ」、エクスプローラー ボタン、設定ボタン、電源ボタンなどが表示されている。アプリのリストを表示するには、一番下に表示されている「すべてのアプリ」ボタンをクリックして表示する必要があった。
Anniversary Updateのスタートメニューでは、「よく使うアプリ」と「すべてのアプリ」が最初からリスト表示されている。その代わり、「エクスプローラー」「設定」「電源」などはアイコン表示になり、名称は表示されない。
また、現行ではスタートメニューの上部に表示されていた「ログインアカウント名」もアイコン表示になっている。もし名称表示をしたい場合は、スタートメニューの上に表示されているバーガーボタン(三本線のアイコン)をクリックすればいい。再度アプリのリストを表示する場合もバーガーボタンをクリックする。
スタートメニューのタイルは、2015年秋にリリースされたNovember Updateとほとんど変わりがない。
タスクバーの右端に表示されるアクションセンターの通知アイコンも、Anniversary Updateでは改良される部分だ。現行では新しい通知があると白抜きで通知アイコンが表示されるが、Anniversary Updateでは白抜きで通知アイコンが表示されるのと同時に、新しい通知の件数が表示されるので分かりやすい。
アクションセンターでの各通知の表示は、詳細内容を表示する行が多めに取られ、各項目がタイトルだけではなく、アクションセンター内で確認できる。現行ではアクションセンターから各項目にジャンプして確認しなければならないことがあった。ただ、Anniversary Updateでは詳細表示のためのスペースが大きく取られているため、1画面に表示できる項目は少なく、多くの項目を確認するにはスクロールが必要になる。
アイコンのデザインに少し手が加わり、色もやや変わっている。
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