7月末に一般公開されたWindows 10は、その後も新機能の開発や幾多の改良が進められている。先日公開された初めての大規模なアップグレードで、どんな進化を見せるのだろうか。
Microsoftは、Windows 10に関して年に2、3回の大幅なアップグレードを行うと発表している。アップグレードによって、Windows 10では常に最新機能を取り込むようにするのが狙いだ。Windows 10は7月末に一般公開されたが、その後も様々な機能の開発が行われており、主に開発者ユーザーを想定している「Insider Preview」プログラムに登録しているユーザーには、これまで何度か開発途中のビルドが配布されてきた。
11月に入って新たに配布された「ビルド10586」は、細かなバグフィックスが中心であるものの、その姿はWindows 10の新しいアップグレード版(開発コード名「Threshold 2」。以下、TH2)の完成版そのものだった。11月13日にMicrosoftから正式にアップグレード版としてアナウンスされた。だた、今回のレビューではビルド10586をベースに解説する。
Windows 10 TH2は、ユーザーインタフェースなどは最初に一般公開されたWindows 10をそのまま踏襲しているが、最初の一般公開で盛り込まれなかった機能が追加される。また、最初のリリース後にユーザーから寄せられたフィードバック(Insider Hub)をもとに、いくつかの機能では変更や追加も行われている。
例えば、最初のリリースでは積み残されていた音声アシスタント「Cortana」が日本語をサポートするようになる。ただし実際に使ってみると、ユーザー環境によっては音声を誤認識してしまうなど、まだまだ荒削りな部分が多いと感じる。これはCortanaがバックグランドで利用しているクラウド上の知識ベースに、まだ日本語のデータが十分に蓄積されていないためだ。今後は一般ユーザーにも使ってもらうことによって、知識量を増やしていくことになる。日本語対応のCortanaに関しては、当面はプレビュー版という扱いなのだろう。
Cortanaはユーザーのメールやスケジュール情報などにアクセスして、マッチした情報を提供していく
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