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» 2016年07月19日 11時30分 UPDATE

半径300メートルのIT:その「Pokemon GO」、ホンモノですか? 熱狂の裏の脅威 (1/2)

世界中で大評判になっている拡張現実ゲーム「Pokemon GO」。「早く遊びたい」という気持ちから、つい脅威に対する警戒心を失うと大変なことに……。

[宮田健,ITmedia]

 任天堂とナイアンティックがタッグを組んでリリースした拡張現実ゲーム「Pokemon GO」が世界で大評判になっています。残念ながら日本でのリリースはまだ決まっていませんが(7月18日時点)、米国に住む(Twitterを見る上では)普通の方たちが、熱狂的に街中でポケモンを追いかけている姿がSNSを通じて見えるようになり、なかなか面白いムーブメントだと思いました。

 私もナイアンティックの出世作、「Ingress」(位置情報を使った陣取りゲーム)にハマっていた時期があり、外に出て遊ぶタイプのゲームの可能性はまだまだあると実感しました。「IT=家で引きこもるもの」という先入観が変わりそうで興味深いです。

Photo 日本でのリリースが待たれる「Pokemon GO」

「熱狂と注目」につきものといえば

 しかし、私個人としてはこの「Pokemon GO」フィーバーを見て、気を引き締めなければならないとも思ったのです。それは、このゲームの課題というより、インターネットユーザーを狙う犯罪者の「特性」が、まだまだ一般に浸透していないことによる問題です。

 今回のような“待望のゲームのリリース”に限らず、ネットを騒がす話題はいくらでもあります。例えばトルコで発生したクーデター(未遂)、テロや大きな事件の話題だけでなく、ハリウッドセレブのスキャンダルや熱愛報道……。これらと同時にやってくるのは、偽アプリや偽ニュースであなたを引っかけようとする「フィッシング詐欺」です。

 フィッシングとは、本物そっくりな電子メールやWebサイトを用いてあなたをだまそうとするものです。その手法として、よく「世間で話題になっているものごと」が使われることが多いのです。そのため、ゴシップや世界的事件が出てくると、フィッシングのメールが急増するといわれています。

 今回のPokemon GOを例にすると、日本ではまだリリースされていないことをいいことに、「このメールにあるリンクからダウンロードすると、誰よりも早く日本で遊べます!」と、クリックさせるように誘導してくるものが考えられるでしょう。

 さらに、「日本でリリースされました!」というウソのURLをSNSで拡散させ、正規のアプリストアそっくりなページに誘導し、偽のアプリをダウンロードさせることも想定されます。その偽アプリは期待していたゲームではなく、スマホ内のデータを盗むものかもしれません。実際、そのような偽アプリの出現が既に報告されています。

 7月19日時点で、日本版Pokemon GOリリース日は未定となっており、日本のポケモンファンはリリースを心待ちにしていることでしょう。このような状況では愉快犯的な「デマ」も広まりやすいですが、より実効的な効果(対価)を犯罪者が得ることが可能な「偽アプリのフィッシング」にも気を付けなければいけません。

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